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コンテンツ乗っ取り

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作者に代わってコンテンツを有効利用…? 「コンテンツ乗っ取り」

 「コンテンツ乗っ取り」 とは、主に ネット の世界で他人の著作物・創作物 (コンテンツ) をそれ以外の人が利用して、アクセスや評価、アフィリエイト の収益などを稼ぐこと、あるいはそうしたやり方を侮蔑的にあらわす言葉です。 「アクセス乗っ取り」 あるいは 「コンテンツただ乗り」 とも呼びます。

 通常は、転載元を明示しないか、明示してもあまり目立たない形で示し、そのコンテンツの大半もしくは全てを、転載元を参照する必要がないほどに丸ごと自分のウェブサイト (ホームページ) やキュレーション・まとめ系 webサービスの アカウント ページに無断転載します。 それによって転載元が本来得られるはずだったアクセスや人気、収入を、根こそぎ奪う形で得ているサイト全般を批判的に指す ネットスラング といって良いでしょう。

簡単にコピーや転載ができてしまうネットの世界だから…

 こういった他者コンテンツ流用のよくあるパターンとしては、海外のネタサイト、2ちゃんねる などの 掲示板ツイッター、ニコニコ動画などで、面白そうな 画像ネタ、動画などを見つけ、自分の ブログ やサイトに無断で転載し、アクセスとアフィリエイト収入を稼ぐといった形になります。

 オリジナル のコンテンツ 作者 は、自分が手間暇をかけ作ったコンテンツでアクセスを集めるしかありませんが、コンテンツ乗っ取りでは、ネット上で活動している全てのクリエーターのコンテンツ、その中でも出来の良いものを手間もかけずに利用してアクセス集めの道具にするので、ほとんど勝負にならないといってよいでしょう。 結果、乗っ取りサイトの方が圧倒的に目立ち、かつアクセスを集めることとなります。

 もっとも、2ちゃんねるに 書き込み がされる レス などは誰でも引用や転載をしても良いことになっていますし (その後分裂騒ぎを経て状況は多少変わっていますが)、ツイッターなども 公式 に他サイトに埋め込んで利用するための機能やサービスを持っています。 またそもそもこれらのコミュニティに書き込まれたりアップされる イラスト、動画などのコンテンツが別のサイトの無断転載だったりして、どこまでがダメでどこからがOKなのか (法律の問題ではなく、ネチケット や、ある意味で ネット民 の感覚的な好き嫌いの部分も含め)、非常にわかりにくい状況もあります。

 本来の 著作権 や知的財産権から云えば、無断転載はあくまで無断転載なのですが、こうした転載サイトを利用する側からすると 「まとまっていて便利だ」「すでに消えてしまったものでも保存してくれる」 と、「必要悪」 と思わせるだけの便利なものだったりします。 また自分のコンテンツを積極的に拡散したい、広めたいと思っている人にとっては、大手サイト がひしめく まとめサイト やキュレーションサイトに取り上げられるのを歓迎する人だって中にはいるでしょう。

 また自分のイラストなどが無断転載されると当事者として怒る人 (それは当然の権利です) も、自分以外のイラストが無断転載されているのは、良くないことだと思いながらも便利さに負けて利用している場合もありますし、完全に無断転載が消えた世界が今より面白く便利な世界になる可能性は、残念ながらとても低いでしょう。

作者への敬意と得られる利益の配分、ネットの便利さ…難しい 「折り合い」

 自分が作ったコンテンツが他サイトに転載され人気となる一方、自分のサイトに誰もこないのは腹が立ちますし (大手サイトではない自分のサイトでは、転載の有無に関わらずアクセスはあまりこないとしても)、自分のコンテンツを自分で管理できなくなること (転載や再転載が続き、削除することもできなくなる) に、不快感というより不安や恐怖感を覚える人も少なくありません。

 インターネット がこれだけ普及し、様々な思惑で色々な人が参加している現在、オリジナルのコンテンツを作る作者にどう敬意を示し、あるいは 「作る人」 と 「広める人」 がどう折り合うか、情報拡散が凄まじい規模とスピードで行われる ソーシャルサービス が広まる中、考えてゆかねばならない問題でしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2005年3月9日)
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