意味のわからない妄想じみた歌詞や、やたら中毒性のある音楽…電波ソング
「電波ソング」 とは、作詞作曲した人の頭がおかしいとしか思えないような意味不明で脈絡やつじつまの合わない妙な音楽、ブッ飛んでいて不気味な歌詞、キチ○イじみた歌 (Song/ ソング) を指す言葉です。 そのままですが、頭のおかしい人を指すスラング 「電波」 のソングという意味になります。
多くの場合、おかしみのあるフレーズが繰り返されたり、他人が聴くとそれぞれが無関係、無意味としか思えない言葉、キーワードがめちゃくちゃに組み合わされたり、それらが狂気じみたノリやテンポ、異常なテンションで叫ばれたり演奏されたりします。 聴くだけで自分の頭も汚染されそうなインパクトが重要でしょうか。
またこういった楽曲の場合、おかしみのあるフレーズの繰り返しの部分が際立っていたりすると、聴く人に強烈なインパクトと中毒性 (何度も何度も聴きたくなる、ノンストップでループさせたくなる) を発揮します。 「電波ソング」 と 「中毒性音楽(中毒性ソング)」、「ドラッグソング」「トリップソング」(妄想に満ち満ちた麻薬中毒者的音楽)」 とは全く違う概念ですが、しばしばこれらの特徴を複数持つ楽曲やアーティストも多く、一まとめにして 「電波ソングだ」 とする場合もあります。
○○系という呼称が流行った時に、「電波系ソング」 名称誕生
元ネタですが、1980年代末から1990年代初頭のいわゆるバンドブームの頃、あまた登場した素人や素人に近い無数のインディーズバンドの性格や傾向を分類紹介する中で、それと前後して音楽やファッションの世界で流行っていた 「○○系」 という言い回しが当てはめられるケースもあり、「狂気じみたコミックバンド、ネタバンド」 に対し 「電波系バンド」、その楽曲を 「電波音楽」 などと紹介していたのが直接の由来となっているようです。
それ以前にも、狂ってる、ドラッグやってるんじゃないか?的なバンドやアーティスト、楽曲などに 「電波系」 という言葉を使うことはありましたし、UFO とかユダヤ陰謀論などの書かれた本を 「電波本」 と呼ぶのはポピュラーでしたので、そのまま定着。 一般にも広く使われるようになったのは、「○○系」(ビジュアル系 (1992年頃から)/ シブヤ系 (1993年頃から) という使い方が若者の間で広まってからでしょうか。
なお 1982年に 「筋肉少年少女隊」 として結成された現 「筋肉少女帯」(筋少) の楽曲があまりに狂気じみていたり (バンド名称も意味不明w)、歌詞にしばしば 「電波」 とか 「毒電波」 などが含まれていることもあり、ここらあたりから派生した、あるいは上記の元ネタと相乗したというのは強力な説となっています (90年代に電波系バンドという紹介のされ方をしていました)。
その後、「パソコン通信」 を経てインターネットの時代となり、音楽情報や音楽データそのものをネットでやり取りする時代となり、おかしみのあるフレーズの曲や歌詞を 「電波ソング」 などと呼ぶようになり、すっかり定着したようです。
電波歌ってのもあります
なお元々のオリジナルが 「電波ソング」 の場合と、「MAD」 などで歌詞を変えてしまって、結果的に 「電波ソング」 になってしまう場合では、取り扱いが異なります。 後者の替え歌による電波化、あるいはオリジナルとは似ても似つかぬ曲になってしまう場合には、「電波歌」 と読んで区別するケースが多いようです。


