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いかにオリジナルを忠実に再現するかが、オタカラオケのキモです

 同人おたく の世界での 「カラオケ」 とは、すなわちアニメ楽曲 (アニメソング/ アニソン) や特撮の主題歌 (特撮ソング/ 特ソン) を心行くまで自己を開放して歌い上げるストレス解消の場でしょうか。 オタクカラオケで 「オタカラ」 などと呼ぶ場合もあります。 単に好きな歌、好きな作品の主題歌を歌うだけではなく、流行の歌や狙ったネタ歌を歌って盛り上げるなんてのも、一般人のカラオケの利用法と同じです。

カラオケ熱唱
一度マイクを握ったら離さない、離せない…カラオケ熱唱

 違うのは、いわゆる なりきりオタ芸 (おたく芸) とも呼ばれる、オリジナル音源の忠実な再現。

 一般で云う 「モノマネ」 となりますが、シャウト系の特撮モノやロボットモノの主題歌を男性オタがそっくりな声で歌ったり、女性オタが少女漫画やらの女声ボーカルの主題歌をそっくりに歌うのはもちろん、すごいのは、男 (それも中年男性) が 「声色」「裏声」 を駆使して、女声ボーカル楽曲をそっくりに、しかも振り付けまでして歌ったりするところでしょうか。

 元々 「オタ芸」 は、アイドルや声優らのコンサートなどで、ファン が統率の取れた見事な動きで一緒に踊ったりするところを指す言葉ですが (それをアキバで踊って見せたことから言葉が広がりました)、音楽好きならステージがどこでもやっぱり盛り上がりますね。

 筆者はいくつかのサークルなりグループなりのカラオケ大会に参加したことがありますし、自分たちの 同人サークル でもそういう催しは結構やっていますが (パソ通時代から麻雀OFFとカラオケOFFは人が集まるものですし)、パソ通時代の ニフティ のカラオケフォーラムに出入りして全国のOFF会を渡り歩いていたような筋金入りのおたくカラオケファンはオタ芸を極めていたものです。

 「CHA−LA HEAD−CHA−LA」 を影山ヒロノブの声でシャウトした後、「ロマンティックあげるよ」 を橋本潮の声そっくりに歌ったり (で、聞いてる人が 「混ざってる! 無印とZが混ざってる!」 とか叫ぶ)、ほとんど人間ジュークボックスのような人が結構いましたね。

 場合によっては放送時のOPの時に挿入されていた効果音 (ガシーン、ドゴーンみたいな) を、これまた忠実に再現してしゃべってたりします (聞いている方もオタ芸は心得ていて、ちゃんと入れるべきタイミングで効果音を入れたりします)。 オリジナル音源で歌手が音をはずしていたら、もちろんそれも忠実に再現していました。

 また1番が終わったら、「この番組は○○と○○の提供で…」 と、放送時のスポンサーアナウンスまで正確にモノマネで再現したり… (セーラームーンのED曲の時は、「スラムダンクこの後すぐ! 見てくれよな!」 なんて赤木の声で云います)。

縦ノリ横ノリ自由自在、芸と芸とのぶつかり合い

 一部のアイドルファンの集まりや、アニメマンガ が原作のミュージカルなんかがあったりすると、会場で決まった拍手の打ち方や掛け声なんかが自然に生まれてファンの間で広まるものですが、もちろんこういうのも忠実に再現で、ちょっとしたミニコンサート (ただし見た目は確実に中年オタの集い) になったりもします。

 うちのサークルにもこういう凄腕のオタ芸を持つ友人がいましたが (休みごとに新幹線や車で高速を乗り継いで、日本全国のOFF会がらみのカラオケ大会を渡り歩いていました)、その歌声、しぐさ、選曲のセンスのよさ、どれをとっても聞きほれるほどでしたね。 筆者は基本的に歌うのが好きで、仲間とも集って楽しむことが多かったのですが、あまりにレベルの高い人ばかりなので、その後は 聴き専 みたいになってしまいました…。

今や世界の 「KARAOKE」 に…

 ちなみに一般向けのカラオケの発祥は 1971年、大阪のバンドマン、井上大佑さんによるジュークボックスタイプのコイン投入型・エイトトラックテープ再生型のカラオケマシーン 「エイトジューク」 の発明になります (営業開始は翌1972年)。

 この時、当初から飲食店向けのリース (レンタル) システムでの販売だったこと (これにより、お店は新譜をどんどん安価で取り入れられた)、発明者が特許などの囲い込みをしなかったこと (人気とともに競合他社が多数参入して一気に盛り上がった) ことから、瞬く間に日本中に広がりました。

 当初はスナックやバーなど飲食店での娯楽や余興としての普及でしたが、1985年にボックスルームタイプの専用施設 (カラオケボックス) が登場、さらに1992年に通信カラオケが始まり、発売されたばかりの楽曲や、あまり歌う人がいなくてそれまではカラオケ楽曲になかったようなマイナーな曲、アニメソング (アニソン) や特撮主題歌 (特ソン) なども選べるようになり、一気に 「おたく」 関係の人間も取り込むことになりました。

 当時は 「どこそこは東映系アニメに強い通信カラオケ」 みたいな情報が飛び交い、イベントやら OFF会 やらで集まる場合、その通信カラオケ端末が置いてあるカラオケボックスがどこにあるかをちゃんと調べて歌いに行くようなことが結構ありましたね。

替え歌や曲の入れ替え、寸劇…カラオケボックスは7色の声が乱舞

 YouTube や ニコニコ動画などでも人気がある動画の ジャンルMAD ってのがありますが、これと似たテイストの 「替え歌」 なんかは、昔からありますね。

 なりきり 歌唱のように、登場する好きな キャラ になりきって (声を似せて)、ストーリー中の ネタ を創作して歌詞に載せたり (ライバルキャラの悪口を歌ったり、「あるあるネタ」 をまとめたり)、あるいは一部のメロディーラインが似た曲を混ぜて歌ったり (プリキュアと三つ目がとおるなんて有名ですね)、曲は○○で、歌詞は△△で歌ったり。

 おたく関係には音楽が好きだったり音楽の素養のある人も多いし、かといってバンド活動なんかをやったりする人は稀だったりするので、「こんなすごい才能をカラオケでしか発揮しないのか!」 なんてもったいなく思うこともしばしばです。

 俗に 才能の無駄遣い なんて言葉がありますが、本格的なおたくや 腐女子 の集まったカラオケは、自他共にその世界の住人であることを認める筆者が見ても、ちょっとすごいものがありますね。

 ところで 2006年の 「涼宮ハルヒの憂鬱」 のヒットで、ED曲 「ハレ晴レユカイ」 を踊りながら歌う人間が大量に出ましたが、それらを動画撮影して 「YouTube」 などにアップロード、大きく話題になる一方、2007年になって MIDI ソフトの 初音ミク も大ブレイク。 人気オリジナル楽曲がカラオケ配信されています。 やっぱりミクそっくりの声やたどたどしい歌い方、さらにはしゃべり方を完全再現するオタが大量に発生しているんでしょうか…。 歌ってみた 動画などには異常なほどうまい人も大勢いますし、侮れんです…。

合いの手と弾幕ソングの絶叫の織り成すハーモニー

商業地には1つ2つ必ずある大規模カラオケ店
商業地には1つ2つ必ずある大規模カラオケ店

 弾幕ソング の 「弾幕」 とは、ニコニコ動画で音楽PVの際に特定箇所に集中的に付けられるコメントのことです。

 楽曲には一番盛り上がるサビのフレーズや、空耳 でおかしみのある歌詞に聞こえてしまうフレーズ、箇所など、「盛り上がるポイント」 がいくつかありますが、その箇所になるとそれに対応するコメント (歌詞や空耳歌詞) の入力が利用者から殺到し、まるで弾幕のようにそれが画面を覆ってしまうので、すなわち 「弾幕」、「弾幕ソング」 というわけです。

 代表的なところでは、アニメ 「武装錬金」 の2話〜26話で使われたOP曲、「真赤な誓い」 のサビ、「この手を離すもんか 真っ赤な誓い」 の 「真っ赤な誓いぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」 とか、アダルトゲーム 「Nursery Rhyme」 のOP曲の歌詞、「想いは 優しいキスで (想いは優しいきしめん)」 で、「きしめえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!」 あたりでしょうか。

 どちらも ネット の界隈では大ヒットしましたし、カラオケでもこういう箇所は大いに盛り上がりますね。

「なりきり」 の極地へ… 「アフレコ!」 サービスも

 2009年12月6日より、バンダイナムコが通信カラオケ大手 「ジョイサウンド」 端末で利用可能な 「アフレコ!」 のサービスを開始。 通常のカラオケのように字幕を見ながらアニメのオフレコの疑似体験ができるサービスで、「機動戦士ガンダムSEED」「未来少年コナン」 など6作品の名シーンを48場面用意。 2人でアフレコした音声は録音でき、後で確認もできるとのことです。

 カラオケと云えば 「オタ芸」 ですが、盛り上がるサービスになるんでしょうか。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2001年12月17日)
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