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エゴサーチ

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俺の悪口いってる奴はいないだろうな…? 「エゴサーチ」

自分で自分を検索…「エゴサーチ」
自分で自分を検索…「エゴサーチ」

 「エゴサーチ」(Ego Searching) とは、ネット の検索サイトや SNSTwitter、Facebook の検索機能などで、自分の名前や ハンドル名コテハン)、アカウント名、あるいは自分で運営しているウェブサイト (ホームページ) や ブログ の名前などでキーワード検索を行うことです。 「セルフサーチ」 と呼ぶこともあります。

 つまりこれは、自分や自分のサイトなどが、ネット上で他人から注目されているか、触れられているか、もし触れられているとしたら、どのように触れているのか、ネット上の自分の評判を自分で調べることとなります。 検索結果を辿りネットを巡回することは 「エゴサーフィン」(Ego Surfin) などと呼ぶ場合もあります。

 こうした行為は パソコン通信 の時代からありますが (論争や バトル をウォッチする 掲示板 や会議室などもありましたし、他人の 痛い 発言をした人を晒すような活動も1980年代からありましたから、気になる人は調べていた)、パソ通は原則として閉じたネットワークなので、ASCII-NETNIFTY-ServePC-VAN などといった会員数が数十万人から百万人を超えるような大規模なホスト局でもなければ、あまり問題にはなりませんでした。

エゴサーチ、炎上などのトラブルに迅速に対応するためには…

 ところが1990年代中頃から インターネット が広がり、利用者数が爆発的に増えると状況も一変。 ネット上で実名や固定したハンドルを使うユーザーは、自分や自分のサイトがどこかで晒されていないか気にしたり、あるいは好意的にしろ批判的にしろ何らかの言及がないかを探すことが多く行われるようになりました。

 有名人ならともかく、一般人 がことさらに自分の 「世間の評判」 を気にするのは、「エゴ」(自我、自意識) とついているように、自意識が過剰でネットの世界に深く関わっている人間特有の行為だともされます。 しかし実際のところ、自分のサイトを持っているなり、人が大勢集まる SNS などに登録するなりしていたら、一度や二度くらいは誰でも検索してみたことはあるでしょう。 検索結果に何も出ず安心したり寂しく感じたり、あるいは思いがけず有名な人から好意的に触れられていて狂喜したり、2ちゃんねる に晒されて 叩かれ ていてがっくりしたり…など、悲喜こもごもの結果が現れる場合もあります。

 職業としてウェブに関わっていたり、商売のサイトならともかく、個人が趣味でやっているサイトなどでは、自分がやりたいように運営すれば良いのですが、自分では気がつかない間違いや、ちょっとした改善点などを指摘してくれる人も少なくありません。 あまり世間の評判を気にし過ぎるのも大変ですが、参考になる意見などを取り入れ、若干の軌道修正などを行うのは、悪いことではないでしょう。

 なお悪意を持って意図的な晒しやバッシングをされている場合、炎上 が起こりそうな気配がある時などに、定期的なチェックをしていると初期にそれを察知でき、大きなトラブルになるのを防ぐ効果もあります。 まぁ実際、よほど几帳面な人でもなければ自分の名前やサイト名で定期的に検索を繰り返すことなどないのでしょうが (自分が有名だと思ってる人は別でしょうが)、そうしたことが気になる方は、なるべくやるようにしたら良いでしょう。

 逆に、本人に知られないようにこっそりと影で悪口などを書く場合には、固有名詞を 誤変換当て字 を使って書くなどして、検索エンジンのクローラーにかからないように注意する場合もあります。 この場合は 検索避け とか、「エゴサーチ避け」 などと呼ぶ場合もあります。

ネットの普及で、「有名人」 と 「一般人」 の境界があいまいに?

 ネットが登場する以前は、いわゆる 「有名人」 とそうでない一般人の境界線は、わりと明確でした。 端的にいえば、マスメディアに登場する人か、そうでないかの違いです。 さらにその中に、マスメディアに登場することでお金を稼いでいる人や公人と、そうでない人 (事件や事故報道などで触れられた加害者や被害者など) とに分けられます。

 例え誰でも知っているほど有名な人でも、マスメディアに登場することで利益を得ていない人は一般人となり、利益を得ている人 (芸能人やクリエーター、スポーツ選手、ジャーナリスト、文化人など) とはある程度区別が付けられてもいました (これはメディア側、その受け取り側、双方でです)。

 ところがこれが、ネットの時代となると違います。 ほとんどの場合で、ネットに情報がある人が、「自分の意志」 で情報をネットに上げていて、中には アフィリエイト や自分の仕事のPRを載せるなどして、直接的な利益を得ています。 またネットの広まりと共に既存メディアの縮小が続き、一部では立場が逆転している状況もあります。

 デビューしても全然売れず誰も知らない芸能人や文化人が大勢いる横で、日にPV (ページビュー) を何万、何十万も集める有名ウェブサイトやブログの管理人などもいます。 また YouTube や ニコニコ動画 などによる動画配信、ネトラジ (ネットラジオ) やストリーミングによるリアルタイム動画配信などで、数百万人の耳目を集める人や、Twitter で フォロワー を数万人も持っている 「有名な一般人」 も大勢います。

 有名人や一般人との境界線があいまいになる中、どこからが 「エゴ」 で、どこからが人気商売として当たり前の風評測定 (もしくは風評被害の対策) なのか、その判断も難しくなっているといって良いでしょう。

大昔に登録した情報がそのままネット上に…

 エゴサーチとは若干ニュアンスが異なりますが、セルフサーチ、セルフグーグル などで、過去に自分が登録した情報を探すといった行動を取る場合もあります。 例えば自分の作ったウェブサイトをリンク集サイトに登録したり、趣味の登録型サイトサーチに自分で登録した場合です。 ネットアイドルなどが自分の顔写真やプロフィール付きでサイトなどの登録をしているケースなどもあります。

 こうしたものは、自分で登録したものなので把握していると思われがちですが、一部の登録型サーチエンジンでは登録データを流用 (系列にいくつものサーチエンジンを持っていて、1度の登録で何箇所にも同時に登録できるタイプのものがあります) している場合もありますし、ちょっとした自動リンク集への登録などは、月日が経つと自分自身でも忘れている場合もあるでしょう。

 その情報がそのままで良いのなら問題はありませんが、年月が経ってサイトの URL が変わった、サイトを既に閉じた、昔の古い情報のまま残っているなどの場合は、必要がなければなるべく放置せず削除するなり、消してもらうよう対応するのが良いでしょう。 間にパソコンの買い替えなどがあり、会員IDやパスワードが分からなくなっていたり、メールアドレスが変わってどうしようもない場合もありますが、きちんと運営を継続している登録型サーチエンジンなら対応をしてくれるはずですから、相談してみるのも一つの手でしょう。

 サイトを作った時はあちこちに登録を行ったりもするものですが、何年も経ったらネットの利用法や生活環境などが大きく変わっていることもあるでしょう。 ネット上に点在している、自分がかつてまいた 「不要な情報、ゴミ」 を、掃除するのにもエゴサーチは役立ちます。

検索よけ対策などをしている場合には…

 同人オタク、中でも ナマモノ を扱う 腐女子 の界隈では、検索避けなどを施している場合もあり、自分のサイトが検索結果に出たり、上位表示されたり、あるいはよそで触れられているのを発見すると、気が気でない場合もあります。 こうした前提もあり、エゴサーチはアクセス解析と並んで行っている人がかなり多いようです。

 ただしこうした活動をしているにせよ、していないにせよ、何らかのトラブルに巻き込まれる可能性もあるのがネットの世界。 トラブルの早期発見のためにも、ある程度定期的にエゴサーチで検索して見るのは、必要な ネットリテラシー の一つでもあるのかもしれません。

 もっともあちらこちらで叩かれてばかりで落ち込んでしまい、悲しくなるので自分に関連がありそうなキーワードでは絶対に検索しない…なんて人も結構いますから、一概には云えません。 またよほど有名な人やサイトでない限り、固有名詞で検索してそのサイトを見ると、そのサイトの管理人にアクセス解析で 「本人が来た」 とバレバレになる危険性もあります。 万が一そのようなアクセスがあったら…見なかったことにしてあげましょう。 それが人の道です…よね?

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年6月11日)
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