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ハイジ沖田ネロ
ハイジ起きた寝ろ現象

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何度も何度も見てしまうと感動も…「ハイジ沖田ネロ」

 「ハイジ沖田ネロ」 とは、テレビの アニメ作品 の最終回やその1回前の物語のクライマックス、感動の名シーンを繰り返し繰り返し 「総集編」 のようなテレビバラエティ番組で見たり、見せられたりすることで、せっかくの感動巨編のクライマックスの価値が暴落すること、素直に感動できなくなってしまうことです。 語呂合わせで 「ハイジ起きた寝ろ現象」 などとも呼びます。

 「ハイジ沖田ネロ」 の 元ネタ ですが、それぞれ次のアニメの、次のシーンが放送開始順に並べられ、集められたものです。

3作品で、頻繁にテレビで流される名シーン

ハイジ アニメ、「アルプスの少女ハイジ」 (1974年1月6日〜12月29日/ 全52話/ ズイヨー映像/ フジテレビ系列) の主人公、ハイジに由来。 アニメ名場面集などでは、ほぼ必ず取り上げられる名作中の名作。 その極めつけのシーンは、最終回の1回前、第51話の 「クララが立った!」 エピソード (タイトルは 「クララが歩いた」/1974年12月22日放送)。
 
沖田 アニメ 「宇宙戦艦ヤマト」(1974年10月6日〜1975年3月30日/ 全26回/ 讀賣テレビ放送/ 日本テレビ放送系列) の沖田十三艦長に由来。 取り上げられるシーンは、最終回のラストシーンの寸前、やっと帰ってきた地球を目前に、亡き子供たちの写真を見ながら涙を流し艦長が息を引き取る 「地球か…何もかもみな懐かしい…」(タイトルは 「地球よ!!ヤマトは帰ってきた!!」/ 1975年3月30日放送)。
 
ネロ アニメ 「フランダースの犬」(1975年1月5日〜12月28日/ 全52話/ 日本アニメーション/ フジテレビ系列) の主人公、ネロ・ダースに由来。 取り上げられるシーンは、最終回のラストシーン、「パトラッシュ…ぼく疲れちゃったよ…」 で、ルーベンスの の前で天使に導かれ、愛犬のパトラッシュと共におじいさんやお母さんのいる天に昇る場面 (タイトルは 「天使たちの絵」/ 1975年12月28日放送)。
 


 いずれも国民的アニメと呼べるほどの視聴率と人気を誇り、日本アニメーション史上に残る名作中の名作ですが、1980年代後半のレトロブーム、テレビ番組 「テレビ探偵団」(1986年10月12日〜1992年3月29日/ TBS系列) や マンガ の最終回のみをまとめた 「いきなり最終回」(宝島社/ 1995年11月) などの登場と人気により、「本編は見ていないけどクライマックスだけは知っている」 なんて人も登場。

 こうした 「エッセンス抽出型のテレビ企画や書籍、あるいはそれらをかじっただけで往年の名作を分かったような気になる 「ニワカ」(おたく の初心者) を批判したり、揶揄するような言葉ともなっています。

「サークル《ぱら☆あみ》」などで使われるように

 こういった 「往年の名アニメの切り売り」「感動シーンの叩き売り」 は、ハイジやヤマトなどの作品に限りませんが、とりわけこの3つのアニメの3つのシーンが繰り返し繰り返し 「視聴者が選んだ もう一度見てみたい名アニメの感動シーン ベストテン」 などのバラエティー番組で流されたことにより、「ハイジ沖田ネロ」 と、サークル 喫茶《ぱらだいす☆あ〜み〜》 など一部の パソコン通信 関連の集まりで 1995年〜1996年頃にまとめられ造語されました。 ということで、この用語集の運営元が言葉の発生源だったりします…><。

 とりわけテレビ朝日系で 2002年4月28日より放映されたバラエティ番組 「決定! これが日本のベスト100」(2001年〜2002年の年越し特別番組 「決定! あなたが選ぶ昭和の名場面ベスト100」 のレギュラー化) では、同年7月8日放映の 「アニメキャラ編」 や 「アニソン編」(7月28日放映)、さらに 「アニメ最強名場面編」(9月29日、2003年4月20日放映)、「アニメ名場面大賞」(2003年12月21日放映) などなど、手を変え品を変え3年間ほどの放映期間中に 10数回にわたって繰り返し繰り返し同じようなシーンを放映。 すっかり 「感動の名場面のインフレ」 になってしまいました。 さらにこれらの番組を録画したデータが、2005年以降は 動画共有サイト などでいつでも見れる状態になっています。

名作は、クライマックスや結末が分かっていても色あせない

 まぁ実際は、これら名作は結末がわかったり名シーンの一部が事前に知られたところで、それはそれ、改めて見たら何度でも感動が味わえる素晴らしい作品ばかりですし、その価値が少しも減じるものではありませんが、「つまみ食い」「叩き売り」 みたいな作品の扱いには、当時からの ファン としてはちょっと複雑なものもあります。

 一方で、こうした総集編番組で昔よく見ていた作品に数十年ぶりに触れ、例えば自分の子供たちにレンタルや DVD の購入などで同じ感動を味あわせてあげようと思う親御さんもいたりして、功罪あい半ばといった感じでしょうか。

 ちなみに筆者は涙もろいので、たった1分間の細切れでも、瞬時に号泣モードに移行できるんですが…まあそれは、昔これらの作品に入り込んで見ていたからなんでしょうね。 きちんと見ることなく、肝心のシーンだけをこうした番組や 「YouTube」「ニコニコ動画」 などで見て、「作品がわかった」 つもりになってるのだとしたら、せっかくの素晴らしい作品なのに、もったいないなぁ…なんて感じますね。

 なお物語りの結末や ネタバレ をすることは、犯人はヤス などと呼びます。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2001年10月10日)
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