「おたく」 と名が付きますが、実際は 「腐女子」 がとても多い…オタ親
「オタ親」 とは、子を持つ親が 「おたく」 や 「腐女子」、「コスプレイヤー」 だったり、以前そうだった人のことです。 もっぱら言葉として使われるようになったのが育児の場だったので、男性の 「おたく」 より、いわゆる 「腐女子」(女性) の比率が高いのですが、「腐親」 とか 「腐母」 という場合もあるものの、もっぱら 「オタ親」 とか 「ヲタ親」 と呼ばれるケースが多く、そのまま定着しました。
言葉としては、自称する概念でもあるのですが、初期の頃は 「ヲタ親」 の迷惑行為を非難するような論調の意見も多く、女性同人作家、ファン同士では 「腐る」 という表現がさほどネガティブでもなく、また 「やおい」 の意味をしばしば持つので、あえて使わず 「おたく」 という要素を強調した言い回しになっている感じでしょうか。 前述した通り自称する言葉でもあるので (強い自嘲が含まれるケースが多いようです)、「おたく」 という言葉の毒気が多少抜けてきた頃ならではの言葉でもあるのでしょうか。
概念としては昔からあるものの、広まったのはネットの時代になってから
いわゆる 「おたく」 という言葉が作られ広まったのが 1983年5月ですから、当時中学生や高校生、あるいは大学生くらいの 「おたくど真ん中」 の世代は、2000年代ともなれば立派に人の親になっている年代です。 また 「コミケ」 が始まったのは1975年12月ですので、最初期の頃、あるいはその以前から 「おたく的行動」 をとっていた人たちは、もう十分に大人です。
そうした世代の広がりの中、「コミケに小さい子供を連れてくる人 (しかもアダルト同人誌のあるエリア)」「まだ自分で判断できない小さい子供にコスプレをさせる親」 などが現れ、「ちょっと配慮が足りないのじゃないか」「神経を疑う」「周りが気を使うし迷惑」 のようなニュアンスで、「コミケ親」「オタク親」という言葉と概念が誕生。 「パソコン通信」 の世界などで、否定的なニュアンスの言葉として、それなりの定着をしていました。
パソ通の集まりから発展した筆者の同人サークルにも当時主婦の方や子持ちの方が何名か参加されていて (一番上の子は小学生4年生くらいでした)、こうした話題で盛り上がるケースがそれなりにありましたね。 もっぱら 「親バカ話」 のような微笑ましいものでしたが、「おたく」 の人口が増え、おたく同士の結婚が珍しくなくなった時代になったと云うのもあり (コミケで出会って結婚する 「コミケッコン」 とか、パソコン通信で知り合って結婚の 「パソ婚」 なんてのが話題になっていました)、それ以前の世代でよく見られた、「結婚を境にオタクを卒業」 が、当たり前のような時代ではなくなってきていたのもあるのでしょう。 なおうちのサークルも、2000年以降は参加者の大半が結婚して子持ちとなったので、まるで子持ち&主婦サークルのようになってます…w
そうした中、2005年9月15日に、掲示板 「2ちゃんねる」 の 「育児板」(育児@2ch掲示板) に 「【同人】ヲタ親です【アニメファン】」 スレッドが立ち上がり、面白いレスなどがまとめられる中で 「ヲタ親」(もしくはオタ親) という言葉が概念とともに確立。 「非常識なヲタ親を非難」 というそれまでの論調も残しながら、「オタクであるのを隠しながら、でもちょっとオタクっぽさが出てしまう自分、もしくはご近所の主婦」 のドジ話などを明るく話すような雰囲気の言葉になってきました。
子供と一緒にオタク活動…楽しいものですが、子の成長と共に…
パターンとしては、子供と一緒になってアニメを必死に見てしまう、特撮もののイケメン俳優に萌える、昔とった杵柄? で、アニメやマンガのイラストを描いて子供を喜ばせる、格闘やレースのゲームで熱が入って手加減を忘れ子供を 「フルボッコ」 にしてしまう…なんてパターンが多いようです。
まぁ子供が小さいうちは、親子仲むつまじく趣味を共有できて微笑ましいものですが、子供が思春期に差し掛かると軋轢もかなりあるようで、自分も子供の頃に通った道とは云え、さびしい思いをしている親御さんも少なくないようです。
緊急家族会議招集! もうヤオイはしないって約束したじゃないですか!
なお嫁や旦那 (配偶者) が、結婚を機にオタクを完全に卒業していたり、元々オタクではない一般人だった場合、「隠れオタク」 のような状態になっている 「オタ親」 も少なくないようで、ひょんなことからオタク趣味が家族に発覚して 「緊急家族会議」 に発展する場合もあるようです。
「隠れオタク」 の発覚の場合は、「いくらなんでも絵が上手すぎるだろう」 なんてのが体表的なパターンで、そのうち押入れなどから証拠の品 (「同人誌」 など) が発見されて大騒ぎ…なんて感じになるようです。 それらが全て 「昔のもの」 なら問題はないのですが、同人誌の 「奥付」 の 「発行日」 を見たら、ついこないだ買ってきた本じゃないかこれ! なんてことになると、修羅場となる場合もあるようです。


