同人用語の基礎知識

また、やったな、と思った

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予断を持って他人の間違いを徹底批判、「また、やったな、と思った」

 「また、やったな、と思った」 とは、他人の間違いをしたり顔・どや顔 で批判する時に使う言葉です。

 ただし言葉の 元ネタ となる事件で、その間違いが実は間違いではなく批判している方の勘違いだった、予断による決め付け、全くの見当違いのバッシングだったことから、その事件を起こした新聞社 (毎日新聞) や、マスコミ一般の誤報、ミスリード記事などを批判する時に、ことさらに 「また、やったな、と思った」 などと ネット 掲示板 への書き込みなどで使い、揶揄するように使う言葉でもあります。

元ネタは、毎日新聞 「近聞遠見:「殉じる」とは言ってない=岩見隆夫」

近聞遠見:「殉じる」とは言ってない=岩見隆夫
毎日.jp サイト 2009年5月30日 岩見隆夫のコラム
「近聞遠見:「殉じる」とは言ってない=岩見隆夫」

 この 「また、やったな、と思った」 の元ネタですが、2009年5月30日に毎日新聞、およびそのウェブ版 (毎日jp) に掲載されたコラム、「近聞遠見:「殉じる」とは言ってない=岩見隆夫」 の書き出しの言葉、「また、やったな、と思った。」 に由来します。

 このコラムでは、同月27日に国会で行われた党首討論の様子を取り扱っていました。

 直前に辞任した民主党 小沢前代表に代わり新代表となった鳩山由紀夫に対し、麻生太郎総理が 「(小沢代表と) 一心同体、殉じる時は殉じる、と言っていた方が代表になっている。 言葉は極めて大事にしなければいかんと思っているので、話が違うんじゃないかと、正直そう思う」 と発言。 鳩山さんは反論しませんでした。

 これに対し岩見隆夫記者は、「鳩山由紀夫新代表が選出前にそんな言葉を使ったという記憶がない。 使っておれば、麻生の異議は理解できないではないが、麻生の思い込みではないのか」 と疑問を呈し、過去の鳩山さんのラジオ番組や新聞のインタビュー記事などを例に挙げながら、「一蓮托生だ」(4月13日のラジオ出演時のコメント) とか、「もしもの時は、刺し違えてでも代表を辞めてもらう」(4月15日の産経新聞でのコメント) とは言っていたが、「一心同体、殉じる時は殉じる」 とは言っていないと断言。

 その上で、「一蓮托生」 と 「一心同体」、「刺し違えてでも」 と 「殉じる」 とは、似たような言葉でもニュアンスや意味は違うとし、「麻生総理の言語感覚のなかで、これらの言葉が混同されているのではないか」「言葉は極力厳密に使わないとすれ違いに流れ、議論が深まらない」 と批判していました。

 「また、やったな、と思った」 とあるのは、2008年就任直後からマスコミが連日報道していた麻生総理の漢字の読み間違い、誤読言葉 などが念頭にあったのだと思われますが、コラムの中では 「一蓮托生」 や 「一心同体」、「刺し違える」「殉じる」 などの言葉一つ一つに国語辞典的な解説を箇条書きでわざわざ加え、「言葉は大切にしないと」「思い込みはだめですよ」 と、「言論のプロ」 が諭すような文章となっていました。

 麻生総理の 「言葉は極めて大事にしなければいかんと思っているので」 を鼻で笑い、言外に 「ろくに漢字も読めないくせに」 的な前提を踏まえ、「お前が言葉を語るな、片腹痛いわ」 と、強く皮肉る内容となっていたのでした。

鳩山新代表の 「一心同体、殉じる時は殉じる」 動画がすぐに登場

 ところがこのコラムの出た直後に、鳩山新代表が 「そりゃ殉じる時は殉じますよ」「わたし小沢代表の下での幹事長でありますから」 とコメントしていた動画 (フジテレビ系列 「新報道2001」 の3月29日放映 「小沢代表で “政権交代” 鳩山幹事長の真意は」 出演時、黒岩祐治キャスターに答えた際のコメント) がネット上に登場。

 というより、この発言を元にした共同通信の報道 「鳩山氏、小沢氏辞任なら殉じる 代表就任も否定」 が同じ29日に流れて話題になっていたこと (他の報道機関もこれを転載の形で報道していた)、さらに過去の鳩山さんの発言や、27日の党首討論を編集した面白動画がなどが、岩見隆夫氏のコラムの出る以前に 「ニコニコ動画」 や 「YouTube」 などですでにたくさん出回っていて、鳩山さんの 「一心同体、殉じる時は殉じる」 発言はこの種の ネタ が好きな多くのネット利用者にとっては自明の話、誰でも知っている有名な話になっていたのでした。

 したがって、このコラムが出るや、「???」「この新聞記者は、いったい何をいっているのだ?」「念のため検索したら2秒で鳩山さんが幹事長時代にしゃべったコメントとして出てきたんだが…」「素人がすでに知ってて、おまけにたった2秒でネットで発見できる情報を知らない新聞記者のコラムに価値はあるのか?」「というか、批判するなら裏くらい取ってからやれよ」 と批判や苦情が噴出。

 実はこの時期、新聞記者や報道機関側の勘違いや間違いによる誤った記事、飛ばし記事 による麻生批判が続いていて話題となっていたこともあり (「心ずかい騒動」「いやさかえ騒動」 はじめ、私気づいちゃったんですけど なんて言葉ができるほど、たくさんの誤報が話題となっていました)、「また、やったな、と思ったのは、読者 の俺たちの方だ」 との批判がネットにあふれることとなりました。

2週間後に紙面の片隅でこっそり訂正…ウェブサイトではそれすらなし

 その後2週間も経った6月13日になって、やっと訂正とお詫びの記事が、毎日新聞の紙面の片隅に小さく掲載。

 「筆者の記憶、調査が不十分だったための間違いで、深くおわびし、訂正します」 となっていますが、コラム掲載に比べあまりに小さく発見しづらい記事となっていて、「大声でデタラメ報道してイメージ悪くしておいて、訂正は小さい声で聞こえないように一応やってますみたいな形では、やったもの勝ちみたいなものだ」 との、新たな批判を招くこととなってしまいました。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2009年6月1日)
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