同人用語の基礎知識

モブ/ モブキャラクター

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単なる通行人や群衆… 「モブキャラクター」

 「モブキャラクター」(Mob Character)、もしくは単なる 「モブ」(Mob) とは、アニメマンガゲーム、小説や ラノベ などに登場する キャラクター のうち、直接ストーリーに影響を与えない単なる通行人、群衆の一人、エキストラ・端役・その他大勢のようなキャラを指す言葉です。

 モブ (Mob) とは群衆という意味ですから群衆キャラとも呼びますが、背景の単なる一部だとして、背景キャラなどと呼ぶ場合もあります。 なおこうしたキャラが登場するシーン (街中の描写など) は、モブシーンと呼びます。

 通常は作品のリアリティを出すために風景の一部として登場し、セリフはないか、あってもその場限りの1つ2つだけ。 通常は名前も 設定 も持たず (ぜいぜい 「通行人A」「若い男」 程度)、そのシーン限りの使い捨てのようなキャラクター、役柄となります。 文章表現の場合にも状況説明として登場する場合がありますが、多くはアニメやマンガ、映画などの視覚映像表現の中で、「無関係の人間がいて当然」 の シチュエーション、例えば街中とか学校、職場などの、動く背景としてのみ登場します。

 対義語は固有の名前や設定を持つ ネームド となります。

転じて、人間関係の中で、存在感のない人をモブ扱いに

 こうした意味が転じ、日常生活の中で存在感のない人、いてもいなくてもどうでも良い人、空気のような影の薄い人を揶揄して、モブキャラ、モブ、あるいは モブい などと呼ぶ場合もあります。

 またゲームの世界で近い意味で使われる言葉、NPC (ノンプレイヤーキャラクター/ Non Player Character) と同じ扱いとなったり (本来は、モブの方がもっと軽い存在)、あるいは 「一応は人間である」 のを強調し、ネットワークゲーム (ネトゲ) の世界でその意味で使われる 肉入り を接頭し、肉入りモブ などと呼ぶ場合もあります。

いつも登場する作者お気に入りのモブキャラに、人気が集まることも

 アニメやマンガで、作者 のお遊びやシャレで、いつも同じモブが登場するケースもあります。 ある種の隠しキャラ、あるいはスターシステム (キャラが映画における実在俳優のような形で複数の作品を横断し、そのつど役を演じるようなスタイル) のような形になりますが、その作品や作家の熱心な ファン は、そうした画面の隅っこの群衆キャラ一人一人を熱心に見ていますから、いつも登場するモブに愛着を覚えたり、独特の存在感を覚えたりもします (ある意味、モブとしては失敗というか、本末転倒な状況ですが)。

 さらにそれが一歩進んで、そうした 「人気のモブ」 が、同じ作者の別の作品に個別のバックストーリーを持つ 脇役 や主要キャラとして登場するケースもあります。 これなどは、駆け出しの映画俳優がエキストラから脇役、主要登場人物役に徐々に出世してゆくような趣もあり、特定作家の熱心な 信者) にとっては、作品それ自体の内容や魅力以外の、メタ でマニアックな面白みを感じるポイントのひとつともなっていますね。

 同人 の世界ではこうしたキャラをピックアップし、様々な 妄想 を巡らせて一冊の 同人誌 にしてしまうなど、二次創作 で盛り上げているようなケースもあります。

モブキャラが大活躍? モブ姦

 特定の決まった カップリング を設定しない、あるいは無視して、どうでも良い、その場限りの使い捨てキャラを 攻めキャラ として使ってエッチをする作品を、とくに モブ姦 と呼ぶ場合があります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年8月10日)
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