同人用語の基礎知識

ロリコン/ ロリータコンプレックス
Lolita Complex

トップ 同人用語 項目一覧 ロリコン/ ロリータコンプレックス/ Lolita Complex

ブームになった、いけない趣味、ロリコン

 「ロリコン」 とは、「ロリータコンプレックス/ Lolita Complex」 の略で、同人 の世界では、可愛らしい少女を扱った趣味、作品ジャンル の事を指します。 1982〜83年頃からブームとなり、マンガアニメ、その後は ゲーム などにも濃くなり薄くなりながら、多大な影響を与えました。

 ただし厳密には ロリ・ロリータ と、この 「ロリコン」は、当然の事ながら分ける考え方があり、主に男性向けの “エロティックな内容”を含むものをとくに 「ロリコン」 と呼んでいるようです (日本語で 「少女偏愛症」、欧米では逆輸入され 「RORIKON」 とも)。

似て非なる 「ロリコン」 と 「ペドフィリア」

本来はこのくらいの年代  またより深刻なもの、例えば現実に女児や児童に性的な虐待を加えるような衝動を示すものは ペドフィリア (Pedophilia) (ペド/ Pedo)、もしくはその性癖があるものとして ペドファイル (Pedophile) と呼びます (実際に虐待を行うに至った場合は、チャイルド・マレスター (Child Molester/ 小児性犯罪者) などと呼びます)。

 これらは傾向や趣味嗜好という以前に、明白に性倒錯あるいは性嗜好障害の一種と考えられていて、趣味としてのロリやロリコンとはまた全く別のものと考えるのが妥当であり一般的でもあります。

 なお 「ロリータ」 は、少女愛を扱ったロシア人 ウラジミール・ナボコフ (Vladimir Nabokov/ 1899-1977)の小説、またそれを原作とするスタンリー・キューブリック監督 (Stanley Kubrick/ 1928-1999) の映画作品 “ロリータ (Lolita/ 1962/ 脚本はナボコフ自身)” の題名からきた言葉です (小説の日本語訳は 1980年に新潮文庫他より刊)。

 ブームとなった事で 「ロリコン」 はいくぶん一般化し、極端な性的嗜好としての側面は目立たなくなり、“幼い感じの可愛らしさ” の 「記号」 として使われる場合も増えています。 「ロリコンの ファン」 や 「ロリコン作家」 の全体が、いわゆる実在の幼女のみに性的興味を持っていると紋切り型に考えるのは乱暴でしょう。

 とりわけマンガやアニメ、ゲームの キャラ などの 2次元 のロリキャラを好むファンと、実在の少女 (3次元) を好むファンとはかなり明確な意識の違いが見られ、また実在の少女を好むファンであっても、偶像として見たり応援して楽しむことと、ある種の性衝動に任せた犯罪行為とはほとんど埋めがたい大きな溝があるものです。 しかしその一方で、幼児に対する性的虐待がクローズアップされるにつれ、性嗜好障害の一種としての 「ペドファイル」 の行為による深刻な実態も表面化するケースが増えています。

ブーム黎明期から絶頂期にかけて細かいカテゴリ分けも

本来はこのくらいの年代  ところでロリコン黎明期には年代をもっと細かく区切った分類もあり、当初は12歳から15歳程度の少女を対象とするものを 「ロリコン」と呼んでいました。 よりローティーンである7歳から12歳程度は アリコン (アリスコンプレックス)、7歳以下を ハイコン (ハイジコンプレックス) とした別のジャンル分けでしたが、暫く前から一部のこだわり派を除いては、ほぼ 「ロリコン」でひとまとめとなっているようです。

 その為か、元々は中学生程度の少女を守備範囲としていた 「ロリコン」は、全体として対象年齢を下げる (具体的には小学生高学年一歩手前程度まで)傾向にあります。

 その意味で、かつて 「アリコン」と呼ばれた カテゴリ が、現在の 「ロリコン」の中心を担っているとの見方もできそうですね (アリコンのアリスは、ルイス・キャロル (Lewis Carroll/ 1832-1898) 作の “不思議の国のアリス (Alice's Adventures in Wonderland/ 1865)”、“鏡の国のアリス” の主人公名を由来としています)。

 なお “幼い感じの可愛らしさ”に特化した場合には、ぷに と呼ぶ場合もあります。 この場合、人によっては幼女だけでなく、少年 (これは ショタ と呼びます)や小動物、小物類にまで、その活動範囲が及ぶ場合も少なくありません。

ロリコン黎明期の区分(1970年代後半〜1980年代初頭)

 対 象 名 称
 12歳 〜15歳  中学生 〜小学生高学年  ロリコン(ロリータコンプレックス)
 12歳 〜7歳  小学生高学年 〜低学年  アリコン(アリスコンプレックス)
 7歳 〜  小学生低学年 〜幼女  ハイコン(ハイジコンプレックス)
 〜0歳  幼女〜赤ん坊  ベビコン(ベビーコンプレックス)

 初期のロリコンは、性の対象と云うよりはナチュラルな少女の美しさをアーティスティックに表現する芸術然とした、ある種 画集のような写真集といった雰囲気でした。

 当時から賛否両論あったとは云え、一般紙に大きな写真つきの広告が掲載され、文芸欄で取り扱われるような感じです。 こうした写真集は、時代の表現者として確固たる地位を築きつつある若手のカメラマンなどが意欲的に手がけ、1970年台後半には一般からも大きな支持を得るに至っていました。

カメラマン主体の芸術作品から、モデル主体の実用品へ…

 やがてそれらが、ロリコンブームとまで呼ばれるほどのムーブメントとなって行くわけですが、やがて 読者 の興味はカメラマンよりは被写体である少女に、また商業的に成り立つことが誰の目にもはっきりすると、より世俗的でセンセーショナルな作品が次々登場するようになります。 カメラマンのタッチではなく、被写体の少女、その雰囲気や 「年齢」 で鑑賞者から消費者になりつつあった読者が選ぶような時代になって行きます。

 現在でもチャイドルとか ジュニアアイドル、年齢で区切ったネーミングである U-15 (Under 15歳)アイドル、JS (女子小学生)、JC (女子中学生) などの名称でグラビアアイドルやアイドルユニットが多数ありますが、こうしたモデルの年齢での区分けが始まったのがこの頃でした。

ロリコンマンガと、3次元ロリと2次元ロリ

Lolita/ Vladimir Nabokov
Lolita/ Vladimir Nabokov
 ロリコンマンガ (および ロリコン誌) が登場したのは、まさしくこの時代でした。 漫画や同人の世界では、初期こそ少女漫画の影響が強く無垢な少女を愛しく描くような作品が多かったのですが、写真集がより過激になって行く中 (当時アンダーヘア (陰毛) は猥褻とされていましたが、まだアンダーヘアが発毛していない少女の場合は、結果的にこれをクリアできるとされており、「合法的な無修正」 として喜ぶ風潮もありました)、より性的な描写が増えてゆくことになります。

本来はこのくらいの年代  写真集はその後、自動販売機で売り出されるようなものが頻発するようになり、警察の取り締まりや規制が厳しくなって消えてゆきました。

 ロリコン写真集や雑誌などでは、「写真」 を減らしてマンガに差し替えたり、雑誌そのものをマンガ雑誌にリニューアルするところもでてきました。

 児童ポルノ法が可決した現在では、こうした実写を使った写真集のようなものは、売買が厳しく禁じられた文字通りの裏本となっています (単純所持までは禁じられていないものの、奈良県など一部の自治体では条例で所持そのものを処罰の対象としているケースもあります)。

 マンガなども実写なみに規制された時期 (それによる 自主規制 が主でしたが) もありましたが、対象となる少女が存在しないので、性器の露出などで猥褻表現に触れなければ自主規制の範囲での販売は認められています。 ただし同人やマンガ市場が拡大して行く中で見れば、純粋なロリコンやロリータものは、全体の割合としては数を減らしているような気がします。

この用語をブックマーク

関連する同人用語・オタ用語・ネット用語をチェック

(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年1月20日)
破線
トップページへページの先頭へ

トップ
 旧同人用語メイン
 同人用語辞典 収録語 項目一覧表
 同人おたく年表
 同人関連リンク
 付録・資料
サイトについて
書籍版について
リンク・引用・転載について
閲覧環境
サイトマップ
のんびりやってます
フッター