同人用語の基礎知識

成人済み

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言葉としてちょっとおかしいけど広く使われる 「成人済み」

 「成人済み」 とは、「わたしは成人・大人です」「子供・未成年ではありません」 という意味の、主に ネット などで使われるある種の 同人用語ネットスラング の一つです。 「成人済」 や、単に 「成人」 と書く場合もあります。

 本来の日本語表現でいえば 「済み」 を末尾にわざわざつけずとも、単に 「成人」 のみの表記で意味は通じますし、「成人済み」 は初見ではやや違和感のある言い回しではあります。 しかし同人の世界 (とくに女性の ファン腐女子 など) においては、「成人済み」 というひとくくりの成句として使われるケースが慣習からとても多くなっています。 使う場所は SNS などのプロフィール欄や ブログ の自己紹介欄などなど、もっぱら自分の 属性 を紹介する部分となります。

 やや堅苦しい言い回しにも見える 「成人済み」 に代えて、数字と矢印 (↑↓→← ほか) で表現する場合もあります。 例えば 「20↑」 は20歳以上、「20→」 なら20歳ですといった具合です。 こちらも成人未満・済みと同じような意味と位置づけで使われますが、20↓、30↑ などと、自分の具体的な年齢をぼかしながら大雑把な年代や世代を伝える目的でも使われます。 ちなみにアレンジ版もあり、20↑(12↓) だと、身体は大人だけど頭の中は小学生レベル、みたいな意味で使われるケースもあります。

なぜことさらに 「成人」 であることを表明するのか

 同人関係者らが利用するサービスのプロフィール欄にことさらに年齢、あるいは 「成人です」 とのアピールを行うのは、未成年者が見てはいけない 18禁 の作品 (エロ な作品、成人向け作品) の取り扱い、あるいはそうした作品への言及などを行う場合があるからです。 すなわち、「わたしはもう大人なので、成人向け作品に触れても問題ありません」 とのアピールとなるわけですね。

 ではなぜそのようなアピールを外に向けて行うのかと云えば、「未成年者がエロを見ている」 という誤解や非難をあらかじめ避けるためという部分もあるのですが、多くの場合は、同じ同人関係者への 「私は成人なので、あなたのエロい作品を見る年齢的な資格があります」 あるいは 「もう大人なので社会的な常識も分別もあります」 との説明や意思表示が必要なケースがあるからです。

無用なトラブルを避けるため、閲覧者を 「成人」 に制限

 一部の女性向け同人、とくに 生もの (芸能同人/ 生身のタレントや芸能人を扱った同人・二次創作) を扱う同人においては、作品が不特定多数の目に触れて無用な摩擦を起こさないため、それらをネットで公開する場合に 鍵付き のアカウントにしたり クイズ制パスワード請求制URL請求制 などなど、限定的な公開に留めるられるよう様々な条件をつけて配慮しています。 従ってその人の作品を見せてもらうためには、その条件を満たして許可や認証を得たり、ツイッター などでは フォロー の申請を認めてもらわなくてはなりません。 閲覧条件に 「成人済みであること」 が掲げられているケースも多く、そのため 「成人済み」 がすぐ分かるように表明しているわけですね。

 外から見える場所に 「成人済み」 の表明があれば、自分の作品を年齢的に見せて良い相手かどうか一目見てわかるので、その後それ以外の確認作業を追加で行うとしても、ひと手間ふた手間少なくて済むでしょう。 また万が一未成年者が年齢を偽ってサイトや作品を見て何か問題が生じても、「本人が自分で成人済みだと書いていた」 と第三者も確認できる状態で痕跡を残せますから、最低限の管理義務は果たしたと証明できるでしょう。 もちろん単なる自己申告だとの話もありますが、ネットで個人が厳密な年齢確認や本人確認を行うなどは現実的に無理に近いので、確認作業と本人が成人だと主張したという証拠保全の方法としては、このあたりが限界に近いでしょう。

 もちろん人によっては作品の閲覧に年齢以外の様々な条件を課している場合がありますが、その最初の条件が年齢であるのなら、こうした表現はスムーズなコミュニケーションを行う上で出発点となるマナーなのかも知れません。 なお 「未成年は閲覧禁止」 というのは、単に 「成年になったら見ていいよ」 という意味ではなく、「成年となった分別のある大人で、自分の行動に責任を持てる人だけ見てください」 という意味です。

 なお 「成人」 と似たような言葉に 「成年」 がありますが、成人済みの場合は何歳以上がそれに該当するのでしょうか。 「未成年に見せないこと」 を目的としていることから成年 (18歳以上) が該当すると思われますが、実際は 「成人済み」 であり、成人は民法で20歳以上だと規定されています。 法律的な解釈はともかく実際の運用面などでは成人・成年がほぼ同じ意味で使われがちなこともあり、この言葉を使う人がどちらの意味で使っているのかは人によって違っていたりもするのでしょうが、おおむね文字通りの 20歳以上という認識が多いのかなという感触があります。

民法改正で成人の年齢が引き下げられることに

 2016年6月19日に公職選挙法等の一部が改正され、選挙の投票権を満18歳から行使できるようになりました。 それに合わせ2018年6月13日の民法改正により、2022年4月1日から成人年齢が20歳から18歳に引き下げられることも決まりました。

 海外からのアクセスがあるサイトなどでは、日本で運営管理をしていても満21歳以上を成人扱いとして ゾーニング するサイトなどもありますが、こと日本国内の、それも同人という限られた部分での自主規制的な配慮としては、成人年齢引き下げと同時に成人・成年問わず 18歳以上 (18歳を含むそれ以上の年齢) が 「大人」「非未成年」 となるのでしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2012年7月22日)
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