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なぜか韓国で加熱した 「日本人による 「悪魔仮面」 騒動

<アジア杯>韓日戦、「キム・ヨナ悪魔仮面」「旭日旗」に非難集中
<アジア杯>韓日戦、「キム・ヨナ悪魔仮面」
「旭日旗」に非難集中 (中央日報 日本語版)

 「悪魔仮面」 とは、それを被ることで捏造や嘘八百がペラペラと息を吸うように発せられるようになる魔法のお面 (マスク)、根拠のない理不尽な理由で罪のない相手に謝罪と賠償を要求するような厚顔無恥な態度がとれるようになる不思議なお面のことです。

 転じて ネット でそうした言動をする相手に、「お前も悪魔仮面を被っているな」 などと揶揄として表現したり、逆切れして 「われわれも悪魔仮面を作る!」 などと筋の通らない主張のフリをして 煽ったり もします。

 なおこの仮面のことを、とくに 「イシマタラ」 と呼ぶ場合もあります。 これは韓国の 「江原日報」 の記事 「韓日戦後日の暴風」 に、「キム・ヨナ選手の悪魔仮面は、日本の伝統的な遊び、「イシマタラ」 のマネだった」(2011年1月27日) とあり、これが 掲示板2ちゃんねる の東亜+板 (東アジアニュース速報+@2ch掲示板) で取り上げられ、大きな話題となったからです。

 この謎のカタカナ文字列は、2005年6月に流行した マトボッククリ のように掲示板利用者らの想像力をいたく刺激し、この言葉が紹介された時には検索件数は該当なし、もしくは1件のみだったのが、数時間後には1万件を突破し、土日を挟んだ4日後の1月31日には、実に 135,000件もの検索結果となっています。

元ネタは 「猿のマネセレモニー」 の際の韓国メディア報道

笑顔で悪魔の角を頭につけるキム・ヨナ選手
サムスンの家庭用エアコン ZERO 特設サイトで、
笑顔で悪魔の角を頭につけるキム・ヨナ選手
愛らしい姿は日本でも芸能ニュースとして報じられた
笑顔で悪魔の角を頭につけるキム・ヨナ選手
新プロモーションの紹介と、CMのメイキングを伝える
韓国メディア (TV ian/ 2010年6月11日)

 この 「悪魔仮面」 の 元ネタ ですが、2011年1月25日にカタールで行われた AFC アジアカップ2011 の準決勝、日本対韓国戦で、日本人サポーターらが応援のため被っていたとする韓国の人気フィギュアスケート選手、キム・ヨナ選手の顔写真を使ったお面 (頭に赤い悪魔のような角がついた仮面) に由来します。

 これを見た韓国のサッカー ファン やネット利用者らが 「バカにしている」 と激怒。 「日本人はキム・ヨナ悪魔仮面の応援を謝罪しろ!」 と大騒ぎし、それを韓国のメディアが大きく報じたことから広まりました。

 ただしこの 「元ネタ」 は、韓国人側の明白な誤りであり、そもそもこの仮面は韓国のスタジアムで韓国人サポーター向けに販売されていたもので、また日本人と思われるサポーターがかぶっている写真も、約3ヶ月前となる2010年10月12日に開催された、日韓親善試合 (韓国ソウル) のものでした。

 キム・ヨナ選手の頭に赤い悪魔のようなツノがついていたのは、彼女が2010年から起用されていたサムスンの家庭用エアコン HAUZEN ZERO の6月からの新プロモーションに、そうした姿に扮した演出があったからです (韓国サポーターの愛称、レッドデビルズをイメージし、赤い角をつけた応援団長に扮して登場)。

 つまりこの騒動は、国民的な人気があるキム・ヨナ選手の姿にあやかり、便乗した韓国人サポーター向けの応援グッズを、日本人が購入して日韓両チームの健闘を祈っていた 「ほのぼのシーン」 の悪用なのでした。

幼稚なデマに無批判・無検証に飛びつくメディア

 この騒動の前提には、前出した日韓戦において、韓国のMF、キ・ソンヨン (奇誠庸) 選手がPK得点後にテレビカメラに向かって日本人を侮辱するような猿の真似セレモニーを行ったという経緯があります。 それが韓国国内で 「みっともない」 と良識的な判断から強く批判されたので、キ・ソンヨン選手のファン、もしくは単なる反日本的なファンが、ある種のカウンターとして行った 「悪ふざけ」 のデマだったのでしょう (悪魔仮面の他に、旭日旗の写真も捏造したものが出回っていました)。

 メディア側でまともな検証をすれば大騒ぎになどならず、韓国のネット界隈でちょっとした笑いを取るだけで終わりだったのかも知れませんが、韓国の大手メディアはまともな検証や事実確認をせず、虚偽情報を メディアスクラム で流布させ、それが日本にもすぐに伝わり、大きな 「悪魔仮面騒動」 になってしまったのでした。

 しかし1月28日には韓国内でも疑問を呈する報道が出はじめ、29日には韓国のネットユーザーの間からも 「おかしい」「韓国で売っていたお面だ」「イシマタラなる日本の伝統は韓国のマスコミ報道の中にしか存在しないのではないか」 との強い疑問の声が出始めています。

 なお日本側メディアも、旭日旗の部分は検証せず鵜呑みにして、捏造画像を元に特集を組むワイドショー (テレビ朝日系列/ ワイド!スクランブル/ 1月27放送、翌28日に写真フリップ部分だけ間違っていたと謝罪訂正) が報道されたのをはじめ、複数の 「誤った報道」 がなされています。

 これら一連の騒動のより詳しい解説は、イシマタラ の項目でお読みください。

なぜ謎のカタカナ文字列は、こんなにも興味をひくのか…

 この種の謎のカタカナ文字列では、ウェーハッハッハシュエエアィサィ ターアィーサィ などが隣国由来の言葉として知られています。 また自動翻訳機 ネタ では ホルホル や 前出したマトボッククリ、アダルトサイトがらみのハングルのスパムメールの文字化けが元ネタとなるものでは、シコタホアコッックーカーキョッッョコッッョオョッソ がとても有名です。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2011年1月27日)
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