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互換性

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同じように使えたり、接続が可能だったり 「互換性」

互換性? あるとおこづかいの節約になるよね… (同人する子)
互換性? あるとおこづかいの節約になるよね… (同人する子

 「互換性」 とは、機器類やソフトウェアといった製品・サービスにおいて、一部または全部が、他のものに置き換えても同じように動作・処理共有 できることです。 それが完全にできる場合は完全互換や互換性あり、互換性を持つなどと云い、完全ではないけれどある程度は問題なく使える場合は互換性が高いと呼びます。

 機器類 (ハードウェア) の互換性なら、脱着式のバッテリーや各種ケーブル類、ソフトウェアなら取り扱うデータなどが相互に使えることを指します。 ハードとソフトはデジタル系の ガジェット などでは密接に関連していて、機器類がソフトウェアによって制御されている場合、ハードウェア的な互換性があっても機器類がそれを認識できない場合もあります。

 逆は非互換や互換性なし、互換性が低いとなります。 その他、コンパチビリティ (Compatibility) と呼んだり、一方の機能や能力がもう一方のそれを完全に包含している場合、数学の集合の 概念 を使って 部分集合 の記号 (⊂) であらわすこともあります。

機材の更新や買い足しの際、互換性があると助かる

 互換性は利用するユーザーにとっては高いほど便利なものであり、ユーザーの利便性や保護を目的に規格化され各メーカーが共通のものを使う場合もあります。 一方で、特定のメーカーや機種・ソフトウェアだけに対応した独自規格は、メーカーにとってはユーザーの囲い込みにもつながるために、半ば無理やり互換性を持たせたり、逆に買い替えを促すために互換性を無視したり、あえて互換性を失うように手間をかけた 開発 が行われることもあります。 逆にメーカー側が互換性を持たせたつもりでも、機器類やソフトとの相性によっては互換性が損なわれることもあります。

 同時期に登場した機材だけでなく、ある程度の時間や機材の世代を超えて互換性を持つ場合もあります。 古い機材が新しいソフトや機器と互換性を持つことは前方互換、逆に新しい機材が古いソフトや機材を互換することは後方互換と呼びます。 後方互換の例では、CD が再生できる DVD 用のプレイヤーなどが代表的です。 家庭用ゲーム機で云えば、初代 PlayStation (無印) 用に販売されたゲームソフトが PlayStation 2 でも問題なく動作する場合は、後方互換があると表現します。 完全に動作するなら後方互換かつ完全互換、一部機能に制限などがある場合は後方互換かつ部分互換となります。

 ユーザーからすれば手持ちの機材などと一緒に使える互換性を保った製品は、買い替え更新にせよ買い足しにせよありがたいものです。 とくに一眼レフカメラの本体とレンズの関係などは、新しい機材を手に入れても手持ちの資産が無駄にならない、また上位機材や新型機材に買い換えた時の下位機材・手持ち機材の下取りや売却価格がさほど下がらないなどメリットがあります。 一方で互換性を持つというのは古い時代の規格や仕様に新しいそれがいつまでも 引っ張ら れるという意味でもありますから、新しい技術や時代にとっては足かせとなることもあります。 前述したゲーム機やオーディオ機器などもそうですが、このあたりは機材やソフトウェアを供給するメーカーが ライバル となる他社の競合製品や 顧客 の要望、市場動向などを見極めて判断することとなります。

パソコンにおける互換機

 先行して販売された何らかの機材との互換性をセールスポイントにしている商品や機材もあります。 ありがちなのは圧倒的に普及した機材と互換性のある同等の機材や周辺機器を安価で販売するものです。 これらは一般に互換機や互換品と呼ばれます。 おたく に近いところでは、パソコンの PC-98 シリーズ (1982年/ 日本電気 (NEC) の互換機がおなじみでしょう。

 PC-98 とソフトウェアや一部のハードウェアが共用できるもので、他社から販売されたものは 98互換機や 98対応品などと呼ばれていました。 日本電気から正式なライセンスを受けて生産されたものや OEM生産されたもの (商品名や一部外見が違うだけで内容はほぼ同じもの) の他、勝手に互換性を持たせたものもありました。 同等の性能ならやや安価 (かつ在庫も豊富) というのが互換機のメリットで、社外品とも呼ばれています。 互換機の対義語は純正機や純正品などになります。

 日本では日本語を表示するという日本 ローカル な問題や流通などの関係で海外製のパソコンがあまり広がらず (Macintosh が頑張ってたくらい)、汎用性が高くビジネス用としても広く普及していた PC-98シリーズが1980年代から1990年代の途中までパソコンの中心となっていました。 国内では他に MSX (1983年)や X68000 (1987年)、FM TOWNS (1989年) などもありましたが、PC-98 シリーズの存在感は別格で、当時は国民機などとも呼ばれていました。 しかしその後は日本語表示にハードウェアを必要としない DOS/V互換機 (PC/AT互換機上で動作する、日本語テキストを VGAグラフィック モード で表示する DOS) の時代となり、拡張性の高い自作機や BTO なども台頭。 PC-98 一強時代は幕を降ろしました。

 筆者 は MS-DOS の入った PC-98 ユーザーでしたが (FM TOWNS も一応あった)、Windows 3.1 とそれに続く Windows 95 登場と DOS/V パソコンの普及によるパソコンブームの熱狂はすごいものがありました。 前後して ネットパソ通 から インターネット に切り替わるタイミングであり、新しい時代が来たみたいな高揚感もありましたね。 筆者も仕事柄この時期に自作機に切り替えました (あと業務上仕方なくバカ高いスケルトン (Blue & White) の Power Macintosh G3 とかも買うはめになりました)。

 パソコンの価格も一気に下がり、タブ (板タブや液タブ) も新製品が次々に出て、「パソコンで お絵描き」 がいよいよ当たり前の時代になった印象があります。 それ以前までは絵を描くというより、スキャナー で取り込んだ線画にポチポチ点を打って ドット絵16色CG を作るみたいな感じでしたから。

 ちなみにこの時代 (Windows 9x系) のアプリはその後のバージョンの Windows でもかなりそのまま使えるのは結構すごいですね。 Office 系のアプリが使えるのはもちろん、1990年代から使ってる フォトショップ なんかも普通に 起動 しますし (ただ Office 系は嫌がらせかというくらい特定の 処理 が激重になったりします )。 アプリを買い替える費用はともかく、バージョンによってアプリの使い勝手は結構変わるので、もう新しい機能とか覚えるのもしんどいし、出来るなら使い続けられると楽なんですが… (結局新しいやつを覚えるハメになりますが)。

互換性の様々なレベルと俗語表現

 互換性を持っていたとしても、その内容にはいくつかの種類や レベル があります。 例えばコンピュータ関係の機器類をつなげるケーブル類は、単につながるだけと、つながって本来の性能が発揮できるものとで、大きな差が生じます。 データのやり取りをする容量や速度をあらわす転送速度の場合、一応はつながるけれど遅くて使い物にならないこともあります。 それでもつながらないよりはマシではありますが、実用性に乏しければ完全互換とは云えないでしょう。 この場合はとくに下位互換と呼ぶこともあります。

 一方、俗語化した表現で互換性が使われることもあります。 おおむね代替可能だとか類似品やコピーといった意味で使われ、機材だけでなく食べ物とか娯楽や人に対して使うこともあります。 例えばある アニメゲームファン が、「可愛い女の子が見たいだけなら別の〇〇でも代用できる」 といった使い方をするなどです。 それより優れていれば上位互換、劣っていれば下位互換です。

 とくに人に対して使う場合は、上位だろうが下位だろうが、互換という言葉を使う時点でかなりの侮蔑的な ニュアンス を含んで使われることが多いでしょう。 下位の場合は劣化コピーとか ジェネリック と呼ぶこともあります。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年8月1日)
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