身元をはっきり明示する 「IDカード」
「IDカード」 とは、ID、すなわち身分を証明するためのカードのことです。 もっぱら所有者の名前や所属する企業名や学校名、役職や学年、連絡先その他が記載され、会社印・学校印でそれが保証されます。 カードと呼ぶ場合はプラスチック製で作られたものを指すことが多いでしょう。 また本人の顔写真がついたり、バーコードや QRコード、ICチップがついていて、専用のリーダーによって通信や電子的な処理が行えるものもあります。 うち後者は ICカードと呼ぶこともあります。
社員証や 生徒手帳・学生証 の他、許可を得た業者らに支給・レンタルされる入館証や許可証、何らかのサービスの会員や団体・グループ の仲間であることを示すメンバーズカード、免許証や認定書、資格証の場合もあります。 いずれも記載される内容は一般の 身分証明書 と同様です。
社員証や学生証などは、かつては 日常 の生活であまり意識することのないものでした。 社会人なら多くの シチュエーション で 名刺 でも代用できますし、何らかの会員申し込みでは運転免許証や健康保険証、パスポートなど、より信頼度の高い公的証明書 (正当権利者確認書) が求められます。 生徒・学生の場合も通学定期券の申し込み時に使うくらいで、本人確認が必要な手続きなどあまり行いませんでしたし。
しかしセキュリティ意識の高まり、ICカードの普及による IT化 の流れの中、出社時のセキュリティゲートや通用口の通行、オフィスのドアの入退室や開錠・施錠、電子式タイムレコーダーによる勤怠管理が普及すると、ID・ICカードホルダー に入れた IDカードを首から吊り下げて常時携行するのが当たり前にもなりつつあります。
一方 エロ・18禁 な マンガ や ゲーム などでは、登場する キャラ を身体的だけでなく精神的・社会的にも文字通り 「まる裸」 にするための アイテム としてしばしば用いられます。 とくに 肉便器・性欲処理係 といった描写における社員証や生徒証の登場頻度は極めて高いものとなっています。 これはプライベートな部分を衆人環視の元に置くことである種の 晒し者 感を演出したり、捨札 (罪人のそばに立てたり首から下げる札) や 奴隷 の値札を連想して、そこに何らかの加虐的・征服感的な興奮を覚える人が少なくないからでしょう。 これは脅し・弱み握られ系でも同様です。
漫画家や絵師にとっては自分の絵が ID 代わり? 自キャラお面なども
一方、会社勤めなどしていないフリーランスの人、漫画家や 絵師 といった人たちは所属する組織がないので組織発行の IDカードなどは当然持っていません。 運転免許証や健康保険証で自然人としての身元は示せても、仕事や社会的な地位は示せません。 なので多くの場合は名刺や小さくまとめたポートフォリオ (実績・作例集)、あるいは ネット の時代なら SNS の アカウント などがその代わりとなるでしょう。 商業 で活動していれば掲載誌が、有名作家ならペンネームが IDカード代わりです。 とはいえ顔写真がなければ厳密な本人確認は難しいでしょう。
ネットがない時代には自分の描いた イラスト や自分 オリジナル の キャラ絵 などを小さく 印刷 して持ち歩くなんてこともありました。 人が集まる場で ID・ICカードホルダーのように身に着けて用いる場合は、俗に 自キャラ面 と呼ばれるような、キャラの 絵 をプリントした紙片を頭や胸に着けるなんてこともありました。 自分で描いたものとはいえ、自分そのものと完全に紐づけられるとちょっと恥ずかしいです。





