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組曲『ニコニコ動画』

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ネットでの 「音楽の楽しみ方」 を決定付けた組曲『ニコニコ動画』

 組曲『ニコニコ動画』 とは、2006年より運営を開始した 動画共有サイト の 「ニコニコ動画」 において作成・公開された、「DTM」(デスクトップミュージック/ 打ち込み楽曲) 音楽のことです。

 ニコニコ動画で人気のあった アニメゲーム のオープニングテーマや主題歌、それの替え歌や 空耳 (本来の歌詞とは違う 「そう聞こえる」 系の面白い偽歌詞) などの 「サビ」 の部分、あるいは人気のある面白いパートのみをつなぎ合わせたメドレー音楽で、2007年6月5日に同サイトに投稿された 「ニコニコ動画中毒の方へ贈る一曲」 の続編として登場しました。 再生数は、2009年3月17日に 500万回を突破しました (後述)。

ネットの新しい楽しみ方、音楽の楽しみ方を作った 組曲『ニコニコ動画』

組曲『ニコニコ動画』動画版
組曲 『ニコニコ動画』 動画版 OP画面

 作者は 「しも」 さん。 それまでの MAD と違い、音楽ソース (音源) を編集でつぎはぎしたものではなく、多くの同人音楽サークルが行うアレンジバージョンとしての MIDI による完成した1つの編曲作品として登場しました。

 その曲目の巧みなチョイス、起伏がありドラマチックに進行する曲順、ユーロビート風でノリが良く素人とは思えないアレンジやコード進行、センスのある 「オチ」 などにより瞬く間に人気を得、6月23日にアップされるや再生数やコメント数が爆発。

 二次創作を 元ネタ に二次創作、MADを元にMADが作られるのが ネット の世界ですが、すぐさま 「動画」 や 「歌詞字幕」 を付け加えたものが作られ (当初は Windows Media Player のうねうね動くアニメだけでした)、また逆にオリジナル音源を無理やりつなぎ合わせた 「MAD」 なども登場しました。

 とりわけ 「歌詞字幕つき」 の動画のインパクトは強烈で (それ以前にもニコニコ動画の機能であるコメントで、閲覧者が勝手に歌詞を付けていましたが)、それを元に 「組曲 ニコニコ動画を歌ってみました」 という 「うたってみた」 系の動画が次々とアップされるように。 さらにその歌い手がそれぞれに趣向を凝らしていたりして (ロリ声の女性ユーザが可愛らしく歌ったり、アニキ声の野太い歌い方、ビジュアル系のバンドをやってる高音域が延びる男性の華麗な歌声、さらには 「兄と妹で歌ってみた」、サークルや仲間と合唱するなど)、伴奏としての組曲と、歌手としての歌い手、動画などの相乗効果でまさに大ブームとなりました。

 後に海外からの母国語での合唱などでの参入や、楽器を使って 「演奏してみました」 系の動画も多数アップされ、ある意味 「2007年」 とか 「ニコニコ」 と云うより、日本のネットにおける音楽の楽しみ方の大きな一部分をはっきりと決定付けた、記念碑的なオバケ作品といって良いと思います。

 途中、理由の不明なニコニコ動画側からの動画削除があり (11月28日)、「すわ、ジャスラックや著作権者からの圧力か」 といった 「お祭り」 や、一部動画のランキング操作があったなかったなんて騒ぎが起こったのも、作品が動画サイトだけでなく、掲示板 やブログを含めネット全体を巻き込むひとつの原因ともなりました。

全面的な替え歌の登場により、さらに 「組曲 ニコニコ動画」 はヒートアップ

 当初はある程度、一般的な歌詞に忠実な 「歌ってみた」 系の動画が多かったのですが (10分にも及ぶ大曲で、歌うだけでもかなり大変)、それにわずかに遅れて歌詞を全面的に変更した替え歌も多数登場しました。 全面的に変えるといってもポイントポイントではオリジナル楽曲のフレーズを巧みに組み合わせて歌詞が作られていて、その面白み、おかしみを競うような作品がたくさんありましたね。

 替え歌という行為、文化自体は、ネットなどない カラオケ の時代にもありましたが (ネットの時代になってからも、例えばひとつの事件やお祭りを、歌に乗せて説明するような動画が定番のようにありました)、この曲は 10分間という長大な構成となっていて、例えば 「組曲 「日本の歴史」 とか、「組曲 「三国志」、あるいは 「組曲 ガンダム」 また 「組曲『ニコニコ動画』を東方な歌詞で」 と題した 組曲『ニコニコ幻想郷』 などと銘打ち、それぞれが得意とする分野の概要や、あるいは好きな ジャンル や作品の時系列の全てを組み入れるキャパシティがありましたね。

 曲自体の起伏に合わせて組み入れる元ネタをドラマチックにパズルのように組み上げる侮れない力作が多かったですね。 歌詞を考えるのにも膨大な知識やセンスが必要ですし、それをよどみなく 10分間に渡って組曲を伴奏に歌うのもかなり大変です。 こういう、1つ作るのに膨大な時間や労力が必要な力作が、凄まじいペースで増えていったのは 才能の無駄遣い とは云え、かなり壮観でしたね。

 ちなみにこうした替え歌系の作品は、それこそ パソコン通信 の時代にベンチマークソフトや MIDI 演奏ソフトなどで見かけていたものですし、インターネット の時代になっても FLASH などで替え歌字幕や作者による歌い上げ動画で見かけていましたが、当時は作品を作るためには専用ソフトの使い方を覚えたり特殊な周辺機器が必要で、短期間に新しい作品が3桁レベルで殺到するようなことは稀でしたし、作者もパソコンに詳しいマニアックな人が中心でした (従ってそういう人が好きなジャンルに内容が偏っていました)。

音楽ファンが誰でもパソコンやマイクを持っているような時代に

 パソコン利用者が広がりハード的なハードル低くなったこと、音楽や動画をパソコンで扱うのが当たり前の時代になったことで、それまで表にでなかった才能や意欲が一気に吹き出したって感じでしょうか。 中学生や高校生の女の子が一人で作った動画をネットで共有して数万人が見て賞賛する…なんて、10年どころか5年前だってまったく考えられない話ですから、またすごい時代になったものです。

 2007年9月以降には、大ヒットした歌い上げソフト 初音ミク も参戦。 ともにネットにおける音楽の楽しみを、主に草の根の場所から両輪として強く牽引しました。 組曲ニコニコ動画自体は登場時点では 著作権 的に問題がありますし、またこれは筆者の個人的な感想で申し訳ないのですが、ネットでこれほどまでに楽しい歌声が、これほどまで響いたのは、たぶん今までになかったことだと思います。 音楽は音を楽しむと書きますが、規制し互いに反目しあうだけでなく、楽曲著作権者とユーザーとが、共存できる楽しい世界の到来を祈りたいですね。

組曲 ニコニコ動画 で使われた楽曲の一覧 (演奏登場順)

0(無音) 「動画つき」 より同人サークル 「上海アリス幻樂団」 シューティングゲームシリーズ、「東方Project」 の キャラクター、アリス=マーガトロイド がギターのチューニングを行うシーンが画面に出るように。
1エージェント夜を往く バンダイナムコゲームス (旧ナムコ) のアーケード、および Xbox 360 用アイドル育成ゲーム 「THE IDOLM@STER」(アイドルマスター/ アイマス) の挿入歌。 元々はゲームに登場する 菊地真の持ち曲だったが、双海 亜美/ 真美 の歌う MAD も人気に。 いわゆる 「とかちつくちて」(溶かしつくして)。
2ハレ晴レユカイ 京都アニメーション制作のテレビアニメ 「涼宮ハルヒの憂鬱」 のエンディングテーマ曲。 発売はランティス。 ボーカルはアニメのキャストでもある 涼宮ハルヒ(平野綾)、朝比奈みくる(後藤邑子)、長門有希(茅原実里)。 アニメが大人気になり、また曲自体のデキも良いが、EDでスタッフロールのバックにこの曲にあわせて踊るキャラのアニメがあり、ダンスそのものも人気に。 「踊ってみた」 系のオタ芸動画が溢れ大ブームになった。
3患部で止まってすぐ溶ける 〜狂気の優曇華院 同人サークル、上海アリス幻樂団のシューティングゲーム 「東方永夜抄 〜 Imperishable Night」 のBGM 「狂気の瞳 〜 Invisible Full Moon」 の同人サークル IOSYS (イシオス) によるアレンジ版。 FLASH アニメのついた電波ソングとして人気に。
4Help me, ERINNNNNN!! 上海アリス幻樂団のゲーム 「東方永夜抄 〜 Imperishable Night」 のBGM、「竹取飛翔 〜 Lunatic Princess」 の、同人音楽アーティスト、ビートまりお (ビーまり) などによるアレンジ版。 いわゆる 「( ゚∀゚)o彡 えーりんえーりん」。
5nowhereビクターエンタテインメント制作のテレビアニメ 「MADLAX」 の挿入歌。 いわゆる 「ヤンマーニ」。 Maxi シングル 「瞳の欠片」 に収録。 アーティストは FictionJunction YUUKA。
6クリティウスの牙 アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズ」 の劇中BGM。 サウンドトラック 「遊☆戯☆王 デュエルモンスターズ オリジナルサウンドトラック「サウンドデュエル3」 収録曲。 歌詞はないが、第162話 「ティマイオス発動せず」 で闇遊戯がインセクター羽蛾に情け容赦のない速攻魔法 「狂戦士の魂」 の効果発動によりモンスターカードを引き続けてフルボッコにするシーン (いわゆる 「ずっと俺のターン」) があり、その際のセリフを寸劇として演じることになっている。
7GONG バンプレストのコンシューマー用ゲーム 「第3次スーパーロボット大戦α -終焉の銀河へ-」 のオープニングテーマ曲。
8森のキノコにご用心 任天堂のスーパーファミコン用ゲーム 「スーパーマリオ RPG」 のステージBGM。 歌詞は公式の英語版。 2ちゃんねる掲示板のVIP板でこの曲に映画 「メトロポリス」(1926年のドイツ映画) の偽マリア (ブリギッテ・ヘルム) のダンスシーンを組み合わせた動画が FLASH として公開され、独特のノリと中毒性、インパクトで人気を得ていた。 いわゆる 「VIP先生」「マリオトロポリス」。 ポリスターよりCD2枚組みのオリジナル・サウンド・ヴァージョン集がでている。
9Butter-Fly 東映アニメーション制作のテレビアニメ 「デジモンアドベンチャー」 のオープニングテーマ曲。 オリジナルの歌手は和田光司。 2004年にマキシシングル化してリバイバル。
10真赤な誓い XEBEC (ジーベック) 制作のテレビアニメ 「武装錬金」 のOP曲。 オリジナルの歌手は福山芳樹。 いわゆる 「真っ赤な誓い」。 弾幕ソング として有名な曲のひとつ。
11エアーマンが倒せない カプコンのアクションゲーム 「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」 をモチーフとした同人サークル 「てつくずおきば」 の せら のオリジナル楽曲。 カラオケ版があり、それぞれが自分の境遇を重ねた替え歌バージョンの 「歌ってみた」 系動画が多数ある。 「Version J」 やロック風に編曲された 「TEAM ねこかん Version」 や、英語版の 「Can't Beat Air Man」 もあり、一部は着うたやカラオケ配信、CDの一般売りまでされるに至った。
12勇気 VS 意地 マンガ 「テニスの王子様」 を原作とする 「ミュージカル テニスの王子様」 の劇中歌。 オリジナル楽曲のアーティストは 越前リョーマ・亜久津仁、及び青学レギュラー、1年トリオ、山吹メンバー。
13アンインストール GONZO (ゴンゾ) 制作のテレビアニメ 「ぼくらの」 のオープニングテーマ曲。 オリジナル歌手は石川智晶。 ちなみに 「アンインストール」 とは、作品に登場するパイロットの命が失われることを表している。
14鳥の詩 Key 制作のパソコン用 恋愛アドベンチャーゲーム 「AIR」 のOP曲で、極めて評価の高い名曲のひとつ。 ゲームだけでなく、メディアミックスされたアニメやコンシューマー機用の移植版でも使われ、またバンダイナムコゲームスのゲーム 「THE IDOLM@STER」 登場キャラ、如月千早のカバー曲としても使われた。 さらにこの曲を盗作した外国人アーティストが現れネット上で断続的にお祭りが起こるなど、楽曲自体の魅力と同時に様々な話題で非常に有名な曲。
15you 同人サークル 07th Expansion による同人ゲーム 「ひぐらしのなく頃に解 目明し編」 のオープニングテーマ、「Thanks」 のアレンジであるエンディングテーマ曲。 楽曲のアレンジ、二次創作が多い人気のオリジナル曲で、同人ゲーム楽曲にとどまらず、おたく・ネット界隈で極めて評価の高い名曲のひとつ。
16魔理沙は大変なものを盗んでいきました 同人サークル、上海アリス幻樂団のゲーム 少女弾幕奇譚 「東方妖々夢 〜 Perfect Cherry Blossom」 のBGM 「人形裁判 〜 人の形弄びし少女」 の同人サークル IOSYS (イオシス) によるアレンジ版。
17思い出は億千万 カプコンのアクションゲーム 「ロックマン2 Dr.ワイリーの謎」 のワイリーステージ前半のBGM 「Dr.WILY STAGE 1」 に 「Fuckin' Go my way!!」(蒼い牙)がオリジナルの歌詞をつけたもの。 いわゆる 「おもいではおっくせんまん」。
18God knows... 京都アニメーション制作のテレビアニメ 「涼宮ハルヒの憂鬱」 の第12話 「ライブアライブ」 の劇中歌2つのうち、1曲目。 ランティスの 「涼宮ハルヒの詰合」 収録曲。 ちなみに同エピソードは楽器演奏シーンの動画枚数が極めて多く、涼宮ハルヒ(平野綾) の歌唱力も手伝って、テレビアニメシリーズにおけるライブシーン、劇中演奏のクオリティにひとつの基準を作った。
19もってけ! セーラーふく 京都アニメーション制作のテレビアニメ 「らき☆すた」 の電波系オープニングテーマ曲。 「今後京アニのアニメは全て踊るだろう」 と評された独特のノリのOPが人気に。
20ガチャガチャへるつ・ふぃぎゅ@ラジオ エクシードの美少女アダルトゲーム 「ふぃぎゅ@メイト」 のヒットを受けて制作され 2007年4月27日に発売されたファンディスク、「ふぃぎゅ@謝肉祭(カーニバル)」(Figu@Carnival) のオープニングテーマ曲。 楽曲は MOSAIC.WAV、ボーカルは み〜こ (声優の MI-KO)。
21創聖のアクエリオン SATELIGHT (サテライト) 制作のテレビアニメ 「創聖のアクエリオン」 OP曲。 オリジナルの歌手は AKINO。 ネット界隈で人気があった歌だが、後に創聖のアクエリオンがパチンコに移植され、「一万年と二千年前から愛してる」 とのサビの部分が繰り返しテレビCFで流れた。 一般人にも耳なじみのある名曲。
22ふたりのもじぴったん バンダイナムコゲームス(旧ナムコ) のパズルゲーム、「ことばのパズル もじぴったん」 のテーマ曲。
23つるぺったん 東方アレンジをメインとする同人音楽サークル Silver Forest (シルバーフォレスト) による 「ふたりのもじぴったん」(22曲目/ 前曲)、「竹取飛翔 〜 Lunatic Princess」(4曲目) と 「レッツゴー! 陰陽師」(32曲目)の リミックスの一部。
24Here We Go! 任天堂のゲーム 「スーパーマリオワールド」 のBGM。 歌詞はないが 「毎日ニコニコ三昧」 のような意味の語句が入る。 曲調はゆっくりかつ音量も小さめで、組曲全体の 「溜め」 のような箇所。 次の 「きしめん」 がクライマックス。
25true my heart Lump of Sugar(ランプ オブ シュガー) の美少女アダルトゲーム 「Nursery Rhyme -ナーサリィ☆ライム-」 の主題歌。 演奏と歌は 26曲目に続く ave;new 佐倉紗織。 アダルティでアナーキーな空耳歌詞でブレイク。 いわゆる 「きしめん」。
26kiss my lips ave;new のアルバム、「inlay」 の収録曲。 歌い手は佐倉紗織。
27RODEO MACHINE HALFBY(ハーフビー) のファーストアルバム 「GREEN HOURS」 全12曲のうち7番目の収録曲。 ちなみにダンスミュージックでビデオクリップが人気。
28DRAGON QUEST 序曲 スクウェア・エニックス (旧エニックス) のRPG 「ドラゴンクエスト」 シリーズのテーマ曲。 歌詞は日本の国歌、「君が代」の前半部分をあわせて歌う。 ちなみに 「君が代」 の初出は 「和漢朗詠集」(古今和歌集とも) で、詠み人知らず (作者不詳)。
29FINAL FANTASY スクウェア・エニックス (旧スクウェア) のRPG「ファイナルファンタジー」 シリーズのテーマ曲。 歌詞は日本の国歌、「君が代」の後半部分をあわせて歌う。
30ガチャガチャきゅ〜と・ふぃぎゅ@メイト 2006年11月24日に発売された、エクシードのパソコン用美少女アダルトゲーム 「ふぃぎゅ@メイト」 の主題歌。 ボーカルは み〜こ (声優の MI-KO)。
31あいつこそがテニスの王子様 マンガ 「テニスの王子様」 を原作とする 「ミュージカル テニスの王子様」 の劇中歌。
32レッツゴー!陰陽師 アトラスのアーケードゲーム 「新 豪血寺一族 闘婚 -Matrimelee-」 でステージ音楽として使われていた曲に歌詞を付けた 「新 豪血寺一族 −煩悩解放−」 の挿入歌。
33さくらさくら
(さくら)
江戸時代に作られた、日本の伝統的な歌曲。 ニコニコ動画で動画が削除された際に、foo さんが削除画面のナレーションのBGMとして演奏していた曲。 動画削除メッセージの代わりに、歌い手が各々シャレの利いたコメントをいれる。

ちなみに筆者がこの曲に 「うおぉぉx〜」 となったのは、「一発録音で組曲を歌ってみた」 からでした

 筆者がこの 「組曲 ニコニコ動画」 に心を奪われたのは、出るべくして出た歌入りバージョンの派生動画 (一発録音で組曲を歌ってみた) でしたね。

 どこかの知らない女の子が歌ってますが、元々デキのすこぶる良かったオリジナル組曲がベースだし、本人の歌もかなり上手くて声質もキュート、さらに声色の使い分けも見事で聴き応えがあってものすごくいい感じです (マイクはスカイプ用のしょぼいヤツらしく、しかも 親フラ を感じたり母親が来ると声を潜めるので音量が小さくなる)。

 組曲『ニコニコ動画』 を歌ってみたではこれが最初というわけではないですし、一発録音ってくらいですから素人の作った暇つぶし作品みたいなものなんでしょうが、ヘタなアーティストの作った CD 楽曲より、「音楽や歌っていいね…」「俺も歌うか」 って、素朴に感じさせてくれますね。 適度に VIP語が入ってるのもご愛嬌でいい感じ。 とかちつくちてヤンマーニ。 いやぁ ファン になりました (その後、ファンから 「ヒ・ダリ」(音声がステレオの左側にしか記録されていないため) との愛称がつけられたようです)。

組曲『ニコニコ動画』イメージ  その後無数にでた派生動画、歌ってみた系動画も、素人とは思えない歌唱力を持つもの、学校単位や海外のファンまで巻き込み、合唱になったりアレンジや替え歌が進化したり (数日どころか、数時間単位で二次創作の二次創作が作られるんですから、すごいっす) で、目の離せないものでした。

 アニメ系では、「涼宮ハルヒの憂鬱」 の声優の物まねの声色で実際に歌って作られた 「組曲『涼宮ハルヒの憂鬱』を豪華キャストでお送りします」 がものすごいできになってましたね。

 いつか YouTube もニコ動も知的所有権保護、著作権保護の名の下に過去のものになるのかも知れませんが、しばらくは今の状況を多少の後ろめたさを感じながらも楽しんだ人の勝ちなのかも知れませんね。

 DVD なんかからリッピングしたデータそのまンまが流通している P2P なんかと違って、あんな細切れ、低画質のネット動画まで規制規制じゃ、何も生まれなくなっちゃいますわな。

 そういや筆者が子供の頃、「演歌ちゃんちゃかちゃん」 って変な歌があったんですが (当時流行していた演歌のサビの部分だけをつなぎ合わせた電波ソング)、これのレコードを親に買ってもらって練習して覚えたものです (^-^;)。 カラオケがでた時のインパクトもかなりでしたが (それ以前はギターとかピアノの生演奏で、バーとかで余興として歌うくらいが精一杯でしたからね)、個人的には 2005年以降の YouTube や ニコニコ動画、字幕.in などで開花したこうした音楽文化や楽しみは、残る方向で業界や行政にも動いてもらいたいですね。

「組曲『ニコニコ動画』 関連派生曲 一覧

「ニコニコ動画中毒の方へ贈る一曲」 (2007年6月5日)
「組曲『ニコニコ動画』」 (2007年6月23日)
「ニコニコ動画物語.wav」 (2007年9月9日/ 9月18日修正版)
「ニコニコ動画流星群」 (2008年4月11日)
「【一周年記念】組曲『ニコニコ動画』をうp主が自ら歌った」 (2008年6月22日)
「ニコニコ動画流星娘」 (「ニコニコ動画流星群」 を短くアレンジしたもの) が 「着うた」 で配信開始 (2008年7月23日)

2009年3月17日には、通算 500万回再生を達成

組曲『ニコニコ動画』500万回再生
組曲 『ニコニコ動画』 500万回再生
しもさんの感謝コメントと、字幕職人による
祝500万弾幕文字が添えられた

 その後もオリジナルの 「組曲『ニコニコ動画』」 は再生数を重ね、2009年3月17日には、ニコニコ動画内のデータの再生数が 500万回を突破。

 実際はその他の数多くの動画サイトなどにも転載され、それらでの再生数も相当な数があり、実数ははるかに上回ると思われますが、作者と多くのファンが一緒に作り上げた歴史的、未曾有の 「素人音楽」 の、記念日になったと云えるかも知れません。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2007年6月30日/ 日記に書いた文章の再構成です)
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