同人用語の基礎知識

Chat/ チャット

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パソ通時代にハマって課金と電話代がすごいことに…しかしチャットはやめられない…

 「チャット」(chat) とは、英語で 「雑談」「おしゃべり」 のことです。

 ネット の世界では、リアルタイムで進行するメッセンジャーや自動再読み込みタイプの簡易掲示板のような形のプログラムを利用した 「場」、コミュニケーションサービスのこと、あるいはそれを利用することを指します。

 通常、チャット用のツールなどによって利用者が一箇所に集まり、わいわいと他愛のない会話をすることとなります。 掲示板 などの書き込みと違い、ログ (書き込み記録) は残さないのが暗黙のお約束のようになっているケースもあり (ログがすぐに流れる (消えてしまう)、残しても意味のないどうでも良い会話しかしないというのもありますが)、仲の良い人たちと、個人的な会話などを楽しむ場合が多いようです。

時代や環境により、「チャット」 のイメージも変化

 初期の 「チャット」 は パソコン通信 の世界で登場しました。 その後 IT革命 を経て インターネット の時代になり、「IRC」(Internet Relay Chat/ インターネット・リレー・チャット/ 1988年8月) や、MSメッセンジャー、ヤフーメッセンジャーなどの 「Instant Messenger」(インスタントメッセンジャー) が登場し、これらをチャット専用のツールとして利用する場合が多いようです。

 こういったツールは通常の掲示板 (BBS) と違いリアルタイムでコミュニケーションがとれ、また メール と違い不特定多数が同時に簡単に参加できるのが特徴です。 ただし 「リアルタイム性」 についてはパソコン通信の時代、インターネット初期の時代、現在のような高速回線で常時接続が当たり前の時代とでは利用環境やそれに伴う感覚が大きく異なり、その境界線は時としてあやふやになっています。

ゆいちゃっと
1990年代末に一世を風靡した 「ゆいちゃっと」
これを利用したチャットサイト 「さくら通信」は、
当事ものすごい人気がありました

 例えばメールの場合。 メーリングリストなどを使い、常時接続で常にメーラーを起動しっぱなしで使っている場合には、メーリングリスト参加者とはほぼリアルタイムで会話 (文章のやり取り) ができますし、逆に 「チャットシステム」 と呼ばれているシステムであっても、実際は短時間のリロード (再読み込み) を繰り返す一行掲示板の擬似リアルタイム方式のものもあります。

 一方で、いつでも気軽に オンライン でネットの利用が可能になった時代には、リロードは自分で行うものの、ほぼリアルタイムで書き込みの交換ができる場所 (実況 掲示板など) もありますし、システム上、やろうと思えばリアルタイムで情報のやり取りができるものの、ネット接続料金が高くて気軽に常時接続などができなかった 1980年代から 90年代のパソ通の時代の掲示板やメールの存在もあります。

 さらに 「オンラインゲーム」(ネトゲ) での会話、P2P 技術を利用した 「スカイプ」(Skype) のような インターネット電話サービスの存在もあり、人によって 「チャット」 という言葉から受けるイメージは様々となっています。

 日本では、1997年頃より CGI を使った 「擬似リアルタイム」 のボードがチャットと名づけられ大流行した経緯や (「ゆいちゃっと」 や、それを利用した 「さくら通信」 など)、常時接続時代に大規模掲示板がチャットなみの速度で会話のやり取りがされる状況もあり、とにかく 「何となくリアルタイムっぽく会話のキャッチボールが出来れば、それがチャット」 のような認識になっている感じでしょうか。

チャットの様々な呼び方

 なお 「パソコン通信」 の時代、「チャット」 は NIFTY-Serve などでは、市民無線の感覚でCBと呼ばれたり、RTなどとも呼ばれ、PC-VAN では 「OLT/ Online Talk」 などとも呼ばれていました。

 またカナダのSF作家、ウィリアム・ギブスンの1984年のデビュー作 「ニューロマンサー」(Neuromancer/ 日本語訳版は早川書房より1986年に発行) の作中舞台を 元ネタ にした 「茶壺」(日本の千葉県に存在するという設定の架空の外国人専用バー) とか、1981年発売のコンピュータ用ゲーム 「ウィザードリィ」(Wizardry/ 日本語版はアスキーより1985年に発売、1987年にはファミコン版も発売) を元ネタとする 「ギルガメッシュの酒場」 などは、それぞれの ファン だけなく、「ネットでお話をする場所」 の代名詞のような使われ方をしていたケースもあります。

 こうした 「チャット」 はフォーラム (同じ目的の人が集まるコミュニティ) に付属のものや別に用意されているものがありましたが、大勢が参加していて書き込みログがずっと残る表向きの掲示板 (会議室) ではしゃべれないような個人的な話、ちょっと危ない話などは、そこで行っていたものでした。

同時に 10人と会話…「聖徳太子」

 筆者が 「チャット」 にハマったのはパソコン通信時代ですが、1分間ごとに 10円の課金と3分間ごとに10円の電話代を支払ってのそれは、経済的にかなり辛いものでした。 NTTを俗に みかか などと呼びますが、ちょっと調子に乗ると課金電話代あわせて月に5万だ10万だが飛んでましたね…。

 一方、大人数が集う大手商用サイトなどのチャットでは、ひとつの部屋に数十人が集まり、それらの人が一斉に話す訳ですから、ログを追うのもかなり大変、それに反応を返すのも大変でした。 テレホーダイ (夜11時から翌朝8時まで、月額固定でつなぎ放題になるサービス) が始まると、週末の深夜などは、すさまじい人数となっていました。

 そんな中でも、たった一人で5人だ6人だとキーボードを叩き、「>」「<」 などの記号を駆使して会話を続ける猛者もいて (そういう人は、「聖徳太子」 と呼ばれていました (聖徳太子が同時に10人の話を聞き取り会話していたことに由来、7人の説もある)、その読み取り能力、動体視力、キーボード打ち込み速度はすごいものがありました。 まぁ筆者も 「聖徳太子」 呼ばわりされてましたが… (^-^;)。

 短い時間でなるべくたくさんの情報を的確に伝えるために、様々な略語やローカル用語が作られ、そのうちのいくつかは 「チャット」 の場を離れ、ローマ字略語 などとして他の掲示板やメールなどでも使われるようになっています。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2001年11月2日)
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