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同人イベントのある種の華、ある種の頭痛の種…「コスプレ参加」

 「コスプレ参加」 とは、同人イベント や、「ワンフェス」「宝島」 のような物販系イベント、「ゲームショー」 などの見本市イベント、あるいは コスパ や、各地の遊園地などが開催している コスプレイベント (コスイベ/ イベ) のようなそれ専用の集まりに、コスプレ して参加することです。 コスる などとも呼びます。

 ただしコスプレ専用のイベント (コスイベ) はともかく、そのほかの イベント の場合は、「そもそもコスプレ参加を許可しているかどうか」 が重要なポイントとなります。 コスプレ参加を一切認めていないイベントに 「コスプレ」 して参加するのは、それが普段着とほとんど変わらない服装のコスプレ、ファン や関係者しか分からない状態のコスプレだったとしても、行わないのが当然のマナーです。

何かとトラブルになりがちな…

 ところで様々な イベント参加 の方法の中でも、もっとも問題になりやすいのが、この 「コスプレ参加」 です。 会場内に着替えるための 「更衣室」 を設けなければなりませんし、見た目が派手になりがちなコスプレは、外部からみて叩かれやすいという現実もあります。

 当然ながらコスプレ参加を認めているイベントでも、基本的にイベント開催の 「会場内でのみ」、それが認められているだけとなっています。 無関係な一般人が行き交っている会場の外でコスプレ衣装を着て歩くのはご法度ですし、着用したまま集まったり帰ったりも禁止です。

 一概には云えませんが、他の参加形態での参加者に比べ コスプレイヤー は年齢層が低いこと、さらに女性レイヤーに対して不届きなカメラマンによる 盗撮ローアングラー などによる下着の撮影など犯罪行為の問題もあり、その防止に人員を割かなければいけないなど、管理が難しい面もあり、コスプレ全面禁止のイベントも少なくありません。

コスプレでのイベント参加の際は、強いモラル意識を持って参加したいものです

 悪意を持って、わざわざイベントを妨害するためにコスプレして参加する人もいないとは思うのですが、過去の様々な トラブル や警察からの警告などもあり、「コスプレ参加」 は他の参加形態に対し、より一層のモラル向上や強いマナー意識が求められる、独特の参加形態と云えるでしょう。

 何も 「コスプレイヤー」 ばかりに問題を起こす人が多いという訳ではないのですが (むしろ参加者個々人のマナー意識やモラルはとても高い)、他の参加者に比べてやっぱり目立ちやすい、事情を知らない人が見て目に付きやすいという点があるのでしょう。 こればかりは不公平だと思っても、進んで目立つ格好をしている以上、ある程度は現実を受け入れないといけない面もあると思います。

 なお一部のイベントでは、更衣室の利用のための事前登録や当日届出などをルールとして定めている場合があります。 仮にそれが限りなく普段着に近い衣装であっても、他のコスプレイヤーさんとの不公平感やトラブルを防ぐためにも、極力きちんとルールを守って参加するようにしたいものです。 まぁどんな世界でも9割以上はまともな人で、残り1割以下に変な人がいて、そのごく一部の変な人がことさらに目立ってしまう問題点はあるのですが…。

 これはコスプレだけに限らず、例えばアダルトな同人誌 (とりわけ登場人物が未成年に見えるもの) に対する逆風も年々強まっていますが、コスプレに対する風当たりも、相変わらず強いものがあります。 筆者 はきちんと区分け、ゾーニング がされた状態での一切の 表現の自由 への侵害は反対の立場ですが、わざわざ規制を進めようとする人たちに付け込む隙を与え、「塩」 を送る必要もないと思います。

 可能な限りの 自主規制 なり配慮なりは、この世界を守るためにも大切なことではないでしょうか。

遊園地のイベや、またはコンサートや歩行者天国などなど…

 遊園地などの 「コスプレイベント」 は、施設が風光明媚な場所にあったり、花壇やモニュメント、特殊な建築物などがあることもあり、コスプレイヤーに人気のあるイベントです。 とりわけ ゴスロリ系 などでは、薔薇の花壇 (バラ園) やヨーロッパの中世風の建物がある遊園地などで 「ばっちり決まった写真」 が撮れるとあって、人気が高いようです。

 ただし 「コスプレには何の興味もない、一般 のお客さん」 も大勢いるというのは、常に意識しておきたいものです。 もちろん自分たちも 「お客さん」 として遊園地に行っているわけですから、必要以上に萎縮する必要もありませんが、遊園地や施設側、あるいは 主催者 の側が設けたルールやお願いは、ちゃんと守るようにしましょう。

路上パフォーマンス禁止
秋葉原の歩行者天国では、
路上パフォーマンス禁止の見回りが

 コンサートやライブへコスプレ状態の服装で行ったり、あるいは 秋葉原 の歩行者天国でのコスプレなどは、「ルールを定める主催者」 がいなかったり、無関係の一般客が大勢いたりで、野放図に振舞う若い人たちも多く、かなり深刻な問題になっている場合もあります。

 個人的には、秋葉原でバカ騒ぎしている人たちには何とかして欲しいと思っているのですが…自分たちの居場所を、自分たちで壊すような人には届かないんでしょうね。 何年もずっとルールを守って控えめに趣味としてコスプレしてきた人たちが、あまりに気の毒に感じます。

「長モノ」「得物」 系の持ち込みは、原則ご法度

 大勢の人間が集まるケースが多いイベント会場では、可燃物 や危険物の持ち込みが禁止されています。 うちコスプレに関係が強いものでは、長モノ があります。 「長モノ」 とは、刀剣類 (日本刀などの模擬刀) や槍、あるいはステッキや杖、ライフルなどのような長い武器、手持ちの アイテム などです。 得物 (エモノ) は斧やダガー (もちろん刃がついてないレプリカ)、拳銃などのモデルガン、扇子など、とにかく手に持つアイテムとなります。

 ほとんどの同人イベント、あるいはコスプレ参加が許されている各種イベントでは、これらの道具類の持ち込みは禁止となっています。 初期の頃はそれほどうるさくなかったのですが、集まる人の数が増え、小さいトラブルも頻発。 万が一の深刻な事故を懸念して、一律禁止にしているケースはたいへん多いです。

 ただし元々が模型ファンなどが集まるイベントであるワンフェス (ワンダーフェスティバル) では、例外的にこれらの道具類の持ち込みがある程度認められていて、その意味ではコスプレ参加の際に重要視されるイベントのひとつとなって、かなりの盛況を誇っているようです。 キャラクター によっては、道具類がシンボルとなっているケースも多いですし、写真などを撮るときの決めポーズなんかでも、武器やアイテムがあるとビシッと決まるものですから、こうした数少ないイベントは、大切にしたいものですね。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年4月25日)
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