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オワコン/ 終わコン/ 終わったコンテンツ

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人気作品の末期? に登場…「終わコン」(オワコン)

 「終わコン」(オワコン) とは、「終わった コンテンツ」 という意味です。 「終わったコンテンツ」 とは、人気や需要がなくなり、商品価値のなくなったコンテンツ (もっぱら娯楽のための映像や音楽、画像や文章) だという意味になります。

 例えばある人気の アニメ作品 があったとして、その人気を受けてパート2や続編などを制作するとアナウンスされると、「アニメ○○はもう終わったコンテンツだ」(続編など作っても支持されずにコケる、爆死 する、もう魅力も人気も話題性もなくなった過去の作品だ) などと、ネット掲示板 などに書き込んで使います。

 こうした、「○○はもう終わってる」 なんて表現は、とりわけ流行り廃りの話で昔からよく使われます。 何かのブームが起こると、その最中に 「ピークは過ぎた」「もう下火だ」「もう古い」 なんて否定的意見をいって、くさす言い回しはお馴染みでしょう。 これは 「俺はお前らよりも先を進んでいる」「俺は常に最新の情報に精通している」 なんてのを誇示するためのお約束の言い回しですが (かといって、何が今ピークで何が最先端なのかは提示できず、既存ブームを批判することしかできなかったり)、意味としてはこれと同じようなものなのでしょう。

 ネット界隈での略語としての 「終わコン」 は、2010年6〜7月頃から猛烈な勢いで広まりました。 さらにこの言葉が流行する中で、同年12月前後からは、逆に 「始コン」(始まったコンテンツ)、「永久コン」(永久に終わらないコンテンツ) という対義語も登場、徐々に広まっています。 また対象もコンテンツ以外のあらゆるものに適用されるようになり、単に アンチ (否定的 ファン) が自分の気に食わない対象物を 叩く ための言葉ともなっています。 いわば 「終わったコンテンツ」 本来の意味から外れ、ネガキャン としての、「終わって欲しいコンテンツ」 をも指すようになっているのですね。

 後には書き込みやすいカタカナ表記の 「オワコン」 が増え、こちらの方が多数派となっています。

「終わってない」 との反義や、「完結したコンテンツ」 の意味も

 なお 「終わったコンテンツ(キリッ)」 などと末尾に キリッ をつけたり、「終わったコンテンツ(笑)」 などと (笑) をつける場合は、「終わコン」 と発言した人を批判したり揶揄したり、あるいは 「まだ終わってない」 との逆の意味になります。 ここらは スイーツ(笑) などと同じ使い方です。

 また 「完結したコンテンツ」(無事最終回を終えたコンテンツ) を 「終わコン」 とか 「終コン」 と呼ぶ場合もあります。 この場合は、毎週やっている放送をリアルタイムで見たのではなく、終了後にまとめて見た、「終わコンを DVD でイッキ見した」 なんて形で使います。 こちらの使い方の方が古いのですが、現在はあまりこの意味で使う人はいないでしょう。

 なお 「閉じコン」 という表現もあります。 こちらは 「閉じたコンテンツ」 という意味で、「ピークは過ぎており、終わってはいないが、徐々に衰退し、根強いコアなファンのみの狭い範囲で生き残っているコンテンツ」「成長期を終え底を打って現状維持モードに入ったコンテンツ」 といった意味になります。

「ハルヒは終わったコンテンツ」 で 「終わコン」 が流行

 「終わコン」(後半はオワコン) がこれほど流行した直接的な 元ネタ ですが、「ハルヒは終わったコンテンツ」 に由来します。 もちろん、それ以前にも 「○○は終わってる」 なんて言い回しは前述の通り昔からありましたが (アニメなどのDVDの売り上げを見守る関係のスレッドや、視聴率を見守る関連のスレッドなど)、「○○は終わったコンテンツ」「終わコン」 などという定型のフレーズや略語になったのは、この 「ハルヒは終わったコンテンツ」(もしくは 「アニメ版ハルヒは終わったコンテンツ」) からといって良いでしょう。

 ハルヒとは、2006年4月から7月にかけ14話で放映されたアニメ 「涼宮ハルヒの憂鬱」(谷川流/ 京都アニメーション) のことですが、ライトノベル を原作とし、独特の世界観や キャラクター の魅力などから、アニメ版は大ヒット。 その後、第2期の制作がアナウンスされ、3年後の 2009年4月から新作14話が放映、さらに翌2010年2月には劇場版 「涼宮ハルヒの消失」 が公開されました。 実際はその間にゲームの発売や、公式ギャグ漫画 「涼宮ハルヒちゃんの憂鬱」 のアニメ化 (「YouTube」 の角川アニメチャンネルで 2009年2月より配信) などもありました。 原作のライトノベルも続いています。

2009年、特異な演出 「エンドレスエイト」 で一部ファンが激怒

 しかし第1期から2期までに時間があり待ち望むファンがしびれを切らしていたり、第2期での特異な演出 (同じような内容の話が延々と8回に渡ってループで続く 「エンドレスエイト」) が多くのファンの逆鱗に触れ、さらにそれをきっかけに無関係な アニヲタ までが大騒ぎしたこと (作画使いまわしの手抜きではなく、ちゃんと描き直した内容でしたが、あまりに実験的手法が過ぎて、ついてゆけないファンが多かった)、また映画版エピソードはエンドレスエイトを縮小して第2期テレビシリーズ中で放映すべきだったとの意見もあり、批判が噴出。

 さらに本来は無関係な作品であるアニメ 「らき☆すた」(2007年4月〜2007年9月) 作中での過剰なハルヒパロディやプッシュの演出が、ハルヒに興味のないアニメファンに 「関係ない作品でやるな」「鼻につく」 と批判されたことや、「ハルヒちゃん動画」 配信の際のわざとらしい Nice boat. 演出のあざとさを批判する声などもあり、アンチが急増することに。

 元々人気作品にはアンチはつきものですが、上記のような状況から、第2期放映終了から映画版公開までの2009年10月〜2010年2月の間には、「もうハルヒには期待しない」「裏切られた」 といった意見が多分に ネタ としての煽りもありながら、ネット界隈でとても盛り上がっていました。 それからほどなくして 2ちゃんねる のアニメ系掲示版やニュース系版、嫌儲 系の板などで頻繁に使われるようになったのが、この 「ハルヒは終わったコンテンツ」 というフレーズだったのでした (他のアニメバージョンのものも最初期からあり、本当に最初の最初はハルヒではなかったようですが、オワコンを流行語にまで押し上げたのは、やっぱり抜群の知名度を持つ人気作、ハルヒになるのでしょう)。

断続的な 「祭り」 の反復で一気に広まることに

 ちなみにその後、ハルヒの声を担当していた人気声優さんの色恋沙汰の疑惑 (いわゆる 中古 の疑惑) がテレビ番組 「グータンヌーボ」(フジテレビ系列) 出演 (2010年8月4日) をきっかけに巻き起こり、こちらも お祭り騒ぎ になっていたこともこの言葉をさらに増幅し、対象物を選ばなくさせる役割を持っていました。

 まぁ おたく の界隈では 今季は不作 なんて言い回しがあるように、取りあえずは通ぶって批判的な意見をいう人が比較的多いこともあり、一定のアンチ活動や批判は、人気作品の持つ宿命なのでしょうか。 良くも悪くも 2000年代を代表するアニメですし、これからも様々な話題や用語を作ってゆくのでしょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2010年7月21日)
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