同人用語の基礎知識

同担拒否/ 同担NG

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友人関係が面倒くさくなる…ファンサでライバル視…「同担拒否」

 「同担拒否」 あるいは 「同担NG」 とは、主に男性アイドルに対する女性の ファン が、自分の 「身内」や 「相方」(同じアイドルグループなどのファン仲間や親しい友人、リア友) の中に、同じ特定タレントの 「担当」(そのタレントの一押しのファン、推し の人) がいるのは困る、避けたい、「同担」(同じ担当) は拒否しますとの意味の言葉です。 似たような言葉として、主に女性アイドルグループの男性ファンが使う 「同推し・推し被り」(推しが同じになる) と 「同推し・推し被り敵視」 があります。

 基本的には担当や同担ともども、男性アイドルグループ (というか、ほぼジャニーズ事務所所属タレント) のファン同士で使われる言葉、いわゆるジャニオタ用語となりますが、「同じタレントのファン同士なら気が合うだろうに、なぜに拒否やNGなんだ?」 と、こうした世界を知らない外部から見ると非常に分かりにくい言葉や概念でしょう。

同担がいると、ファン仲間の間の役割分担が大変・面倒・気を遣う…

 まず根本的な理由として、身内や友人に同担がいると、何かと人間関係が面倒くさくなるというのがあります。 例えば仲間で カラオケ に行ったとします。 好きなグループの楽曲を選んだら、A担当はタレントAのパートを担当して歌いたいでしょうし、周りもそれに配慮するでしょう。 ここでA担当だけ2人とか3人いたら、誰が歌うのかその都度確認したり譲り合ったり、何らかのルールを作らねばなりません。 もし元々の人間関係がフラットでなかったりルールが決められなかったり一方が控えめな性格だったりすると、いつもいつも譲ってばかりの損な役回りの人も出るでしょう。

 その他にも、ランダム販売のグッズでタレントAのグッズが出たら誰に渡すのが良いのかとか、雑誌にタレントAの記事があって切り抜いたら誰に渡せばいいのかとか、学校や仲間内で回すファンノート (ノートや スケブ を使ったファン同士で作る 肉筆回覧誌) や 同人誌 を作ったら誰がタレントAさん部分を担うのかとか、一事が万事、いつまでも延々と面倒くさい配慮を当人だけでなく周りの友人もずっとし続けなければならないことになります。 これらは一つ一つは小さく些細なことでも、長年ファン活動を続けていたら、生じた不満はどんどん積み重なっていくことになります。

 またファン活動でもっとも重要なコンサートやライブ、イベント などにおけるタレントからのファンサービス (ファンサ) の運不運やチケット入手の可否、それに伴う融通し合いも大きな問題です。 同担の友人の結果が自分より良ければついつい嫉妬や妬みを感じますし、逆に自分だけが恵まれれば何やら同担に申し訳ない気分もあって、心から喜ぶことができなかったりもするでしょう。 また自分が控えめな性格でコンサートなどでは遠慮してしまいアピールが上手くいかないのに、同担がなりふり構わず猛烈アピールできる場合に生じる羨望と嫌悪。

 同人 や創作活動でも様々な問題があります。 ファンとしての解釈の違い、同人誌における カップリング の組み合わせや方向性のあれこれ、コスプレ合わせ の際のメンバーの割り振りなどなど、別のタレントの担当なら簡単に解決したり割り切れるようなことでも、同じ担当であれば譲れない些細な摩擦の ネタ地雷 が至る所に存在するでしょう。 ちょっとした行き違いで積年の違和感や恨みが爆発し、もしかしたら友情に亀裂が入ったり、最悪 バトル が始まってしまうかも知れません。

 またそもそも、元から嫌いだった人がたまたま同担で嫌いに拍車がかかるだけというケースもあります。 いわゆる 趣味被りのジレンマ (嫌いな人が自分と同じ趣味や好みをしてる場合に覚える不快感)ですが、こうなると同担などとは別次元の単なる人間関係・相性の話になるのでどうしようもないでしょう。

独占欲や、独占欲とも言えないくらいの些細な感情のざわめき…

 もちろん、好きなタレントを独占したいという気持ちもあるでしょう。 ファン活動には恋愛感情にも似た が根本にあるわけですし、大勢のファンがいる人気アイドルグループのメンバーを恋人として独占できる訳はないと頭では分かっていても、目の前に同じ担当 (同士と云うよりはライバル) がいるのといないのとでは、日々の感情の部分で大きな違いが生じるケースだってあるでしょう。 また 夢関係 などでは、当然ながら拒否傾向が高いとの話もあります。

 自分の方が先に好きになったのに、あるいはずっとずっと好きなのに、そうでない (と感じられる) 人が同担ヅラして マウント でも取ってこようものなら、怒りも倍増です。 それが思い違いや被害妄想や逆恨みに近いものだとしても、まだ精神的に未熟な中高生の頃であれば、こうした感情は自分でどうこうできるものではなかったりもするものですし、そうした子供の頃の嫌な経験や過去のあれこれを引きずったまま大人になっている人だっているでしょう。 「冷静に考えれば当時の自分にも問題があった」 と理解し認めた上で、それでもなお納得できない悪感情やしこり。

 こうした担当ごとの仲間内での役割分担は、みんなで集まって楽しくファン活動を行っているうちに徐々にアイドルグループの人間関係や役割分担にも近いものになっていきますし (タレントとファンの行動や役割が似てくる)、余計な配慮やトラブルを防ぐ意味でも、「わざわざ同担と一緒にいなくてもいい」「そもそもグループにタレントAは1人しかいないではないか」 という考え方を持つ人が現れるのは、ある意味で当然と云えるかもしれません。

「同担歓迎」 の人によっては、「同担拒否が嫌だ」 という人も

 一方で、こうした同担を巡るあれこれを全て理解した上で、「同担でも構わない」 さらには 「同担拒否が嫌だ」 というファンも少なくありません。 単に自分が同担歓迎だから気持ちが理解できないといった話ではなく、「同担拒否の拒否」 といった状況です。

 同担拒否の人の中には、その気持ちがあまりに強いがために、同担を潰そうと嫌がらせやイジメのようなことをする人もいますし、コンサートなどへ来ないよう様々な妨害行為を行ったり、コンサートで偶然隣り合った同担にあからさまな当てつけや意地悪をするような人もいます。 苦労してチケットを取って遠路はるばる訪れたコンサートでこれをやられたら、せっかくの楽しみも台無しでしょう。 それで気分を害し、同担歓迎だった人が同担全般に対して否定的になったり、同担だった友人が去ったり、後々まで引きずるような不快な体験をさせられるケースも少なくありません。

 また同担拒否の人からの嫌がらせの中には、そのタレントのファンサイトや 掲示板 などへの病的なまでの 荒らし行為 や不特定多数に対する誹謗中傷を伴うものもあります。 またそこまでいかなくても、独占欲が丸出しの人、根拠不明の 「自分が担当の中で一番だ」「ご本尊 (タレント本人) から特別扱いされてる」 といったアピールなどなど、あまりに自己主張が過ぎて見ていて気分が悪いという人もいます。 こうしたことの積み重ねで結果的に新規のファンが寄り付きにくい 殺伐 とした雰囲気を作ってしまい、「これではファン活動ではなく、アンチ によるアイドル活動の妨害行為と変わらないではないか」 という状況もあります。

 一部のタレントさんのファンの中には、ある意味で有名人扱いされるような同担拒否の人もいて、「ヤラカシ」(いわゆる追っかけの中でも、極めてマナーの悪い迷惑な人、裏オリキ) などと同様、多くのファンから嫌われたり憎まれたりといった負の感情を周囲に振りまくような場合もあります (というか、攻撃的同担拒否で虚言癖のある自己中でヤラカシ兼務の荒らしみたいな、迷惑行為の玉手箱状態の人もいて、雰囲気がどんどん悪くなる)。

同担拒否も同担歓迎も、等しくファン活動・応援スタイルの違いという考え方

 ファンによって同担に関する考え方も色々です。 拒否の人、歓迎の人といった分け方だけでなく、リア友は同担拒否でもネット上のコミュニティでは同担ばかりの場所で情報収集や萌え語りをしていたり、いつもは同担歓迎だけどコンサートなどで隣に同担が並ぶのだけはダメとか、一番好きなタレントの担当をしながら二番目三番目に好きなタレントと掛け持ちでファン活動をしていたりとか (本担・サブ担)、人やその時の状況によって、ファン活動や楽しみ方も千差万別それぞれです。

 これはあくまで 「単なる応援スタイルの違い」 なので、別に全てが 「同担拒否は心が狭い」「独占欲が強い」 という訳ではない点は、押さえておきたいポイントです (もちろん逆の、同担歓迎の場合でも)。 過去に同担関連でリアルな人間関係がこじれたり不快な気分を味わった経験を持つ人が、「もう二度と同担はごめんだ」 と思ってしまうのを、一方的に狭量だと決めつけて責めることなど誰にもできないでしょう。 一方で、嫌がらせなどを伴う同担拒否まで、こちらが譲って認めてあげる必要などさらさらありません。

 理屈ではなく感情の問題なので難しいとは思うのですが、割り切るところは割り切り、ほどほどの距離感を持って楽しむのが、結局はみんなの幸せにつながる方法なのかなという気はします。 どういう形であれ、ファン同士がいがみあって喜ぶアイドルやタレントはいないのですから。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2014年11月11日)
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