同人用語の基礎知識

U-15 アイドル

トップページ 同人用語項目一覧 U-15 アイドル

ロリコンブーム、チャイドルと来て、U-15アイドルへ

 「U-15」 とは、Under (Age) 15、すなわち15歳以下という意味で、「U-15 アイドル」 といえば、その年代の美少女アイドルと、そうしたアイドルが出演した写真集や動画などの作品を指します。 ジュニアアイドル (Jr アイドル) とか、チャイドル (Child + Idol、チャイルドという語感に問題があるのか、今はほぼ死語)、「妹」、「妹系」 などとも呼ばれます。

紗綾 11歳
紗綾 11歳(ぶんか社)
 アンダー 15歳というのは高校生 (JK = 女子高生) 以下ということですから、中学生 (JC = 女子中学生/ 中学卒業まで) や、小学生 (JS = 女子小学生)、あるいは U-10 などとより年齢で区切って呼ぶ場合もあります。

 モデル本人の美形さが重要なのは当然ですが、何より年齢に大きなウェイト、「付加価値」 がつけられていて、多くの作品では ○○歳、のように年齢を明示しているのが特徴です。

 なお同様の言葉に 「お菓子系」 ってのもありますが、こちらは女子高生をも含む概念で、中心年齢層はだいぶ違い、また言葉としては U-15 よりかなり古い言葉となります。

 ところでこれらの年齢層のアイドルやプレアイドルなどは、それ以前は 「美少女」 などという呼び方で呼ばれていました。 これは 1986年頃に 「国民的美少女」 をキャッチコピーとするアイドル 後藤久美子 (ゴクミ/ 1974年3月26日〜/ デビュー時 11歳) の大人気を発端とする、いわゆる 「美少女ブーム」 からきている言葉です。

 ちなみにゴクミがデビューした作品は、1986年にNHKで制作・放映されたドラマ 「テレビの国のアリス」 の主人公の女の子役でした。 ちなみの蛇足で、愛称の 「ゴクミ」 は、この年の流行語大賞で銅賞を受賞しています。 また翌年の 1987年には、オスカープロモーションが中心となり、全日本国民的美少女コンテスト実行委員会の主催により、「全日本国民的美少女コンテスト」 が始まりました。 最初の優勝は 14歳 (中学2年生) の藤谷美紀でした。

U-15 が言葉として広まったのはサッカーの影響も

 元々は、サッカーなどスポーツの世界で、出場選手の年齢制限による対抗戦などに良く使われる 「Under なにがし」 がこの用語の語源、ルーツとなっていて、使われだしたのは 2002年に日韓で開催された FIFAワールドカップ によるサッカー人気の盛り上がり前後 (2000年あたり) からだと記憶しています。 日本クラブユースサッカー選手権 (U-15) 大会 あたりも大きく注目されていましたから、これがそのまま取り入れられたのでしょう。

フェアリー 仲村みう 14歳
フェアリー 仲村みう 14歳
(アイドルファクトリー)
 こうした作品は多くの中小プロダクションが、女児の両親合意の上で撮影し販売していますが、元々メジャーな世界であるテレビ地上波やら大手版元の出す写真集にもこの年代のモデルを起用した作品がたくさんあります。

 逆にこの世界出身のモデル、例えば 仲村みう、紗綾、岸波莉穂、しほの涼、多田端穂 あたりは、メジャー進出したり、中小の半分アダルト業界に足をつっこんでいるような会社でも、こうした作品では水着などのギリギリのものしか作っていません (ただし超ビキニみたいな布の面積が極端に小さいもの、TバックやTフロントなんかの過激な水着が多いですが)。

 規制したいと思っている人は多いようですが、一概に 「未成年の性の商品化」 といっても様々な形態があるわけで、なかなか難しいんじゃないでしょうか。

 ちなみに欧米なんかでは、単なる児童や未成年が裸体となっている写真集やビデオなんかは、「ヌード」「ソフトエロチカ」 といった扱いで児童の性的虐待が必須である 「児童ポルノ」 などとはまったく違った扱いとなっています。

pure2 の発売、人気急上昇と、先鋭的に過激化する一部版元、さらに自主規制も

 業界では過激な方向にエスカレートするものもある一方、警察などの活発な取り締まりもあり自主規制に向かうものもあり、どこからがダメでどこからがよいのか、判断が難しいジャンルとなっていますね。 「児童ポルノ法」 により、80年代に出された裸体が写ったロリコン写真集は現在は違法ですが、こちらの場合は 「裸が写ってる」 という明確な違いがあります (とはいえ、じゃあNHKなんかが夏場に昼のニュースでよく流す、公園の噴水で遊ぶ裸の子供の映像はどうなんだ、なんて話もありますが)。

Sho-Boh(海王社)

Sho-Boh(海王社)
ピュア・ピュア(辰巳出版)

ピュア・ピュア(辰巳出版)
ひなっ娘(コスミック出版)

ひなっ娘(コスミック出版)
Moecco(マイウェイ出版)

Moecco(マイウェイ出版)
LemonTeen Plus(バウハウス)

LemonTeen Plus
(バウハウス)
U-15 Pure Girl(フロム出版)

U-15 Pure Girl
(フロム出版)
 警察側でも取り締まりは強化しているようですが、摘発しても児童ポルノとしては立件できず、せいぜい15歳以下の子供の労働を禁じた児童福祉法での立件が精一杯のようです。

 15歳以下の子供の労働については、修学時間外の労働であること (深夜早朝もよくない)、児童の健康や福祉に有害でなく、また労働そのものが軽微であること、所轄労働基準監督署長の許可を得ることなどが例外的に 15歳以下の労働を認めさせるための満たすべき基準ですが、どう考えても水着でプールサイドに寝ているだけの動画が、セリフを覚え何度もリハーサルするテレビドラマより労働として過酷だとは思えませんし、児童本人の健康や福祉に有害だとも思えません。

 ここらも突き詰めて行くと、子役の出るテレビドラマや映画は全て禁止になってしまいますから、難しい問題だと云えるでしょうね。 まぁ結論を云えば、「で、子供の親は何をやってるの?」 って感じがしますが…。 もっとも上手く人気が出てメジゃーデビューとなれば、芸能志向の強い児童本人も喜んだりして、一概に親の金儲けだけが理由でもないのが難しいところですね。

 ちなみに筆者も現在は小太りの中年キモオタですが、小学生の頃は大人から見て利発な可愛い子供だったらしく、地元のお祭りに代表として出たり、ポスターやらのモデルになったこともあります。 当時の記憶もちゃんとあり、それなりに誇らしい記憶だったりします。 これも親の単なる見栄だったんでしょうが、今は感謝してたり…)。

 なお U-15 アイドル人気がネットや動画を中心に盛り上がったこともあり、書籍類にも DVD の付録などが当然のようにつくようになっていますね。 一部雑誌では DVD の付録は昔からありますが、それがとりわけ多いのが、この種の雑誌やムック、定期刊行の写真集などの特徴でしょう。

U-15アイドル
U-15アイドル
 元々これらの書籍は一定の人気と需要を根強く持っており、80年代のロリコンブームを多少は引きずりながら様々な書籍が発売されていますが、U-15 限定をはっきりとうたった書籍としては、辰巳出版の 「pure2」(ピュアピュア/ 2000年発売) を直接のルーツとする場合が多いようです。

 その後 「ピュアピュア」 の成功を追う形で 「Chu→boh」(チューボー) や 「Sho→boh」(ショーボー/ 海王社)、「LemonTeen Plus」(レモンティーンプラス/ バウハウス)、「ひなっ娘」(コスミック出版)、「Moecco」(マイウェイ出版) などが創刊。 「お菓子系」 アイドルや雑誌などと住み別けたりテリトリーを共有したりしながら、一定以上の売り上げを確保しているようです。

ちなみにマンガやアニメの世界の U-15 は…

 ちなみに設定としてのおおよその年齢はあるとしても、実際は年齢という概念がないアニメやマンガなど創作物の 「キャラクター」 についてですが、こちらでは見た目が幼女でも 「18歳以上です!」 なんて誌面の片隅などに注意書きとして記述するケースが児童ポルノ法施行後は増えていますね。

 規制推進派は基準も定義も言葉としてもあやふやな 「子どもポルノ」 やら 「みなしポルノ」 やらといった名称まで作り出してイメージ操作、ムード作りに必死ですが、本人がちゃんといる U-15 はOKかギリギリOKで、本人がいない創作物のキャラは児童福祉・人権上でNGなんて、ゆがんだおかしな時代が来ないことを希望します。

この同人用語をブックマーク ブックマークに追加する

関連する同人用語 をチェック

(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2002年11月20日)
破線
トップページへこのページの先頭へ


| トップ | 同人用語メイン | 収録語 項目一覧表 | 同人おたく年表 | リンク | 付録 | 同人用語の基礎知識について | リンクについて | サイトマップ |
破線