お菓子系とは、お菓子っぽい名前の雑誌が多かったのでつけられた名称です
「お菓子系」 とは、主に中高生のグラビア美少女モデルのことです。
女子高生や女子中学生などのセーラー服やブルマー (体操着)、スクール水着 (スク水) 姿などを中心とした、ローティーンのブルセラチックな写真雑誌の代表的な誌名が 「クリーム」 や 「ホイップ」、「ワッフル」、「ラッキークレープ」、「ジューシイプレス/ Juicy PRESS」 などなど、洋菓子やその素材の名前を連想させるものであったため、それらを俗に 「お菓子系」 「お菓子系グラビア誌」 と呼ぶようになりました。 お菓子系とはそうしたジャンルの雑誌や、それらにモデルとして登場していたモデルさん (素人かそれに近い無名のアイドル)、およびそれを愛好するファンなどの集まりを総称して使います。
1992年、クリームが創刊。 こうした雑誌、モデルをクリーム系と呼ぶ場合もあります
![]() クリーム写真集(ミリオン出版) ![]() ラッキークレープ(バウハウス) ![]() ワッフル(ぶんか社) ![]() ホイップ(コアマガジン) |
クリーム登場前、小さめの版型でオールカラーやカラーページの多い女子中高生モデルとブルセラ情報を網羅したグラビア月刊誌、「台風クラブ」(1989年5月/ 東京三世社)、「セーラーメイトDX」 (東京三世社)、「クラスメイトjr」「クラスメイトDX」(少年出版社)、「熱烈投稿」(少年出版社)、「女子高生年鑑」(少年出版社) あたりが人気を誇っていました。
これらのテイストと、それ以前からあるアイドルの写真を大きくグラビアで掲載する人気雑誌、例えば 「べっぴん」(英知出版)、「アクション写真塾」 (サン出版)、「アクションカメラ」 (ワニマガジン社)、「スコラ」 (スコラ) あたりのテイストが混ざった感じの素人メインのブルセラ雑誌群を、俗に 「お菓子系」 と呼びます。
このジャンルが大きく注目されたのは、大洋図書グループのミリオン出版/ ワイレア出版の発行する 「クリーム」(Cream) の創刊 (1992年6月22日発売/ 7月号/ 表紙 山崎美奈) からでした。 その前からブルセラブームがあり、ロリコンブームがあった訳ですが、台風クラブ (台クラ) などよりは、よりモデルのグラビアに重点を置いた編集方針は、大きな判型、上質な紙質、美しいグラビア印刷で作られた 「実用性のある」 ものだけに、こうしたグラビア誌のスタイルを決定付け、瞬く間に一般アイドル雑誌を上回る人気を得ました。
当初はB、C級の芸能人やアイドルを一部に使っていた紙面も、素人か、それに近い無名のモデルばかりを次々に表紙や巻頭グラビアでメインに起用するようになり、デビュー前のフレッシュなアイドルをいち早く発掘、応援するような、いわゆるプレアイドル、マイナー系アイドルオタクの必携アイテムに。 誌面に掲載するモデルも、その多くが誌面や、後に一般化するネットなどで一般から募集していました (ただし実際に募集からグラビア掲載にまで至るのは、かなりの関門みたいですけど)。 どこにでもいる普通の女の子っぽさをよしとするファンも多かったでしょう。
いわゆるブルセラブームによりお菓子系も人気に
その後ブルセラブームの盛り上がりとともに雑誌も次々発行され、そのうちのいくつかは路線変更やリニューアルを行ったり、あるいは休刊、廃刊などにもなっていますが、「U-15 アイドル」 の人気急上昇とともに、生き残った各誌は増刊につぐ増刊で (たいてい、デラックスとかの名称となってさらに豪華な体裁になります)、それぞれが大きく注目を集めています。 ただし販売数は、インターネットでグラビアが手軽に見れる時代とあって、それなりに苦戦はしているようです。
もっとも、いくらネットでアイドルの画像が簡単に手に入るようになったと云っても、やはり書店やコンビニで一般売りされる雑誌と云うのはそれなりにインパクトのあるもので、後にパソコンで画像や動画を読み込める CD-ROM や、テレビでそのまま視聴できる DVD なども付録につくようになり、プチアイドルの広報、売り込みの一大メジャー媒体ともなっています。
他の雑誌としては、「ラッキークレープ」(1997年8月号創刊/ Lucky Crepu/ バウハウス/ 表紙 田村りおん)、やたら大量の女の子を毎月掲載していた 「ジューシイプレス/ Juicy PRESS」(1997年10月号創刊/ 北山美幸ほか 488人)、「ホイップ」(2000年2月号創刊/ コアマガジン/ 表紙 川村亜紀)、「ワッフル」 (ぶんか社/ Waffle)などがあります。
また雑誌名がいわゆるお菓子系の名称ではありませんが、「スーパー写真塾」(コアマガジン/ リニューアル)、「Beppin-School」(英知出版)、「コミックボーイ」 (日本出版社/ Comic Boy)、「激烈ハイスクール」(笠倉出版社)、「きゃっぴぃ。」(フロム出版)、「ポプシィ/ Popsy」(英知出版) なども、このカテゴリに含まれる雑誌として発行されていました。
なお、お菓子系の名称が生まれ定着した時期ですが、「ラッキークレープ」 や 「ワッフル」 が創刊された 1997年頃でした。
![]() スーパー写真塾(コアマガジン) |
![]() Juicy PRESS (KK ベストセラーズ) |
![]() モエッコハイスクール (マイウェイ出版) |
![]() クリームインパクト(ミリオン出版) |
![]() クリーム (2006年/ ミリオン出版) |
![]() ベリーズ(晋遊舎) |
お菓子系アイドルの寿命は短く、メジャーデビューする子もほとんどいない寂しさ
![]() きゃっぴぃ。(フロム出版) |
1992年のクリーム創刊より、一世を風靡したクリーム系アイドル、お菓子系アイドルは数多くいますが、長期にわたって人気を維持したり、そのままテレビや映画、一般写真集などで大活躍するモデルさんは、現在までにほとんどいないといって良いでしょう。 デビューとなるお菓子系グラビア誌で最初っからそれなりの 「露出」 を求められる上に、読者層、ファン層は 「そうした年齢層の女の子」 が好きな人たちが中心。 出発点がブルセラであった以上、セーラー服や体操着が着れない年齢になったら…その魅力も半減となってしまうんでしょう。
最初からある程度以上の 「露出」 をしてデビューしているので、雑誌掲載を経るごとに露出度のエスカレートまでが求められ、18歳となってヌードを披露して引退…なんてのが多くのモデルさんの歩む道になっています。
U-15 アイドルとネット配信の台頭、雑誌を取り巻く環境も厳しく
もちろんその後も活躍し、根強いファンを獲得してテレビや一般誌などでも活躍するモデルさんもいるにはいますが、その数は数えるくらいといって差し支えないと思います。 中にはアダルトビデオ女優へと移行するモデルさんなんかも結構いて、清純で初々しいあどけなさに魅力を感じたファンを複雑な気持ちにさせている方もいらっしゃいます。
どちらかと云うと高校生メインだったお菓子系に変わり、中学生やら小学生高学年あたりをメインとする 「U-15 アイドル」 が2000年頃から急激に人気を盛り上げていますが、制服を脱ぐまでに時間のある彼女らが今後どのように過ごして行くのか、ちょっと興味深い感じです。











