同人用語の基礎知識

印刷屋/ 印刷会社

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印刷だけでなく、本を作ったりグッズを作ったり…お世話になる 「印刷屋」

 「印刷屋」「印刷会社」 とは、要するに印刷物を作ってくれる業者さんのことです。

 ただし印刷物といっても様々なものがありますし、印刷方法も様々、規模も機材 (印刷設備) も業者としてどんな顧客を相手にしているかも様々で、門外漢にはとても分かりにくいのが 「印刷業」 という商売、あるいは業界、業態です。

 一般的には大部数の雑誌や新聞を刷っている大きな印刷会社と、100枚単位の年賀状や封筒、名刺 やカレンダー、ポスター、パンフレットやビラ、チラシ (フライヤー) などを手軽に作ってくれる街の印刷屋さんが思い浮かびますが、紙以外の素材へのプリント、タオルやキーホルダー、ステッカーやライターなどのノベルティグッズを作っているところも多くが印刷会社を名乗っていますし、単にコピー機やプリンターを賃貸しするだけの出力センターのようなものも、印刷屋とか○○プリントなんて名前がついていたりします。

 また写真などの撮影、現像業務とは切っても切れない関係がありますし、近年では、半導体を作ったり、液晶のタッチパネルを作ったりと、一般人が 印刷 という言葉から受ける印象とはまるで違う業務を本業として行っている印刷会社も少なくありません。

 ここらは印刷のことがある程度分かっていると理解しやすいのですが、日ごろお付き合いがないと、「そんな分野も印刷なのか」 と驚く場合も少なくありません。 極論すれば、「転写」 は全て印刷のうち、くらいな感じでしょうか (近年は 「複写」 との境界もあいまいになっています)。

「同人メインの印刷屋さん」 と、「そうでない印刷屋さん」

 うち 同人 の世界で関係がある 「印刷会社」 といえば、マンガ原稿 などの印刷の元となるデータを作成して 入稿 すると、オフセット印刷 をして 同人誌 (いわゆる オフセット誌) として製本までして届けてくれる印刷会社、「同人誌印刷会社」「書籍印刷業者」 が、よく話題に上る印刷屋さんとなりましょうか。 こうした業者も様々で、製版から印刷・製本まで全て自前でやるところもあれば、一部の業務を外部に出しているところもあり、また普通の会社の場合もあれば、大学などの出版業務の一部を兼ねて、その大学の学生なら安く利用できる業者なんかもあったりします。

 なお初期の同人の世界では、「本を一冊業者に発注して作ってもらう」 というのは費用がとてもかかるものだったので一般的ではなく、便箋封筒 のような 同人グッズ を作ってもらうために、街の小さな軽印刷業者、ノベルティグッズ制作ショップ、徽章屋などが盛んに利用され、こうした業務を行っている印刷屋さんを 「同人印刷屋」 として含める場合もあります。

 日本全国に数多くの業者がいますが、東京や大阪、名古屋、広島、福岡などの大都市圏のほか、地方でも同人誌印刷では名前が通っているような業者もあります。 他のサークルの本を見るなどして気に入った場合には、自分の住む地域から離れた場所の業者を利用するのも良いでしょう。 一部の同人系サイトでは、印刷業者の評価を 掲示板 形式で集めていたり、人気の業者のランキングを行っているようなところもあります。

頼れる存在、「同人専門の印刷屋」 さん

 自分で本を作るとして、どこの印刷屋さんを利用するのか…は、本の仕上がりや費用の多寡に直結する問題だけに、頭の痛い問題です。 一番良いのはやっぱり同人誌や同人関連グッズの印刷に慣れている業者で (専門である必要はないですが)、それなりに名前の知られているところが無難でしょうか。

 印刷費用や印刷クオリティだけでなく、例えば電話対応の良し悪し、締め切り への対応の柔軟さ、データ入稿オンライン入稿 のあるなし、イベント会場 への 直接搬入 (当日搬入) のあるなしなど、実際に利用して分かるような細かい要素が色々とあり、初めての場合はとにかく分からないことだらけだったりで、後で 「失敗した」 なんて後悔してしまう場合も結構あります。

 自分の好きな 同人サークル の同人誌を作っている印刷屋さん、自分の描いている 作品ジャンル や傾向に近いサークルの本を出している印刷屋さんに頼むというのは、よく分からない場合には結構有効な安全策かと思います。 多くのサークルは、発行した同人誌の 奥付 などに印刷会社名を書いていたりしますし、新刊 があれば、印刷会社の名前のついた段ボール箱が スペース の中にあるはずです。 サークルの 主催者 との世間話のついでに、利用している印刷屋さんの名前や、評判などをそれとなく聞いてみるのも良いでしょう。

 もっとも本当に良心的で評判の高い印刷屋さんは、自分たちで独り占めしたくなるものですから (客が殺到すると締め切りが厳しくなったりする可能性が…)、ある程度仲良くならないと教えてくれないなどという場合もありますがw

同人誌作りに慣れた印刷業者だと、入稿も搬入もスムーズ

 とにかく 「値段」 だけで判断すると、かなり危険だとは、説明・理屈ぬきの結論として覚えておいて損はありません (筆者は何度も泣かされています…とくに同人誌などをあまり作っていない街の印刷屋さんとかだと、完全原稿 の受け渡しの連絡だけで、神経が全て磨り減るくらいの面倒さがあります)。 なんだかんだいって、やっぱり慣れている業者が一番です。

 専門の業者に頼んでの印刷は、専門用語や守らなくてはならないルールがたくさんあります。 同人を長く扱っている業者なら、そうした 「初めての印刷で困っている人」 に分かりやすく用語やルールを説明するノウハウがあったり、それをまとめて解説した小冊子の形の マニュアル を持っている場合もあります (この用語集サイトでも印刷用語などは解説してますが、印刷屋さんごとにローカルルールもありますから、その業者のマニュアルが一番です)。 印刷フェア印刷セット など、様々な割引サービスを定期的に行っていたりして、上手く利用すれば結構安くついたりもするものです。

 せっかく苦労して作った原稿を最高の状態で 読者 に届けるためにも、ネット の情報なども駆使しながら良い印刷屋さんとめぐり合えるように努力しましょう。

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(同人用語の基礎知識/ うっ!/ 2000年11月21日)
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